朝5時のモーニングコールで起床して、ゆっくり風呂に浸かり、6時に朝食を済ませた。そして7時にホテルを発って、約5時間かけて今回の最大の見どころである世界遺産で有名なミルフォードサウンド観光に出かけた。途中バスで2時間半くらい走ったところに、実は隠れた名所があり、立ち寄った。
南部の町テアナウとミルフォードサウンドを結ぶミルフォード・ハイウェイ上から少し入ったところに「Mirror Lake(ミラーレイク)」という素晴らしいところがあった。 "ミラー=鏡"という名の通りに明鏡止水の澄み切った湖面に映し出される雪山の絶景は、素晴らしかった。
湖に設置された「ミラーレイク」の逆さ文字の小さなこの看板はとてもユーモアあふれセンスもまた観光客の心をくすぐるものであった。 湖に眠る倒木らが、そこにあるかのごとくはっきりと見えることができる状況は、正に明鏡止水である。
ガイドさんによると、この透明度は、14,000年という悠久の年月をかけて氷河から生み出された芸術で実に幻想的な世界である。
ミルフォードサウンドへ行く途中のドライブインでニュージーランドの珍鳥・ケア(KEA)を見つけることができた。 人間に慣れているせいか怖がらないようである。 さあ、これからいよいよミルフォードサウンドに入る。
このフィヨルド・サウンド一帯は、ニュージーランド国内でも最も雨の多い地域であるが、私や旅友に晴れ男と晴れ女がいたため、旅行中はほとんど快晴であった。氷河がつくり出した神秘的な景色を観光船に乗車しながら原始林の中から勢いよく流れ落ちてくる滝(フェアリ・フォール、スターリン・フォールなど)や手付かずの自然や断崖絶壁や周囲の山々の迫力、オットセイなど野生動物などを間近で見ることができる。
幸いなことに我々も見ることができた。昼食は船内でお重に入った幕の内弁当をラガービール付きでいただいた。
我々は、先ずテ・プイアに向かった。NZのアオテアロアの先住民『マオリ文化』で有名な文化センターを訪ねた。このマオリ族といえばNZラクビーオールブラックスが試合前に踊る「ハカ」は超有名でラグビーファンでなくとも知られている踊りを披露してくれるということで期待した。 次回は、テ・プイアのマオリ族と間欠泉及びアグロドームでの牧場シープショー、ガバメント・ガーデン、ワイトモの鍾乳洞、最後にオークランドを紹介する。