(第4日目)
朝7時に起床して、身支度し朝食を済ませた。8時30分ホテルを出発して、ヤンゴン市外の北のシングッダヤの丘にあるシュエダゴォン・パヤーを訪れた。
以前、早川氏と一度訪れたところだったが、もう一度見学してみようと思った。
4年ぶりにミャンマーのヤンゴンを訪れたせいか、全てのことが変わっているのには驚いた。経済制裁が解けたためか分らないが、市内だけでなくシュエダゴンパゴタ前の通りも大渋滞だった。
以前と違い、参道口から廊下を進むと、玄関があり靴を脱されて、すぐ階段で上がるのではなく、エスカレーターで上がっていくようになっていた。その点をガイドさんに確かめるとそれは違う参道口で、東西南北の参道口によって違っているとのことであった。
ともかくパゴタに入ると一面金色の世界だが、不思議とけばけばしい感じではなく、荘厳さに圧倒された。シュエダゴォン・パヤーは2500年以上の歴史を持つと言われるミャンマー最大の聖地。
その壮大さ、豪華さはバチカンやメッカに匹敵すると思われるほどで、聖なる力に誘われて、国内外から多くの方が参拝に来るようだ。
特に今回は、生まれた曜日によってその人の性格や人生、他人との相性が決まるという祭壇を見て回った。自分の生まれた曜日でそれぞれお参りする場所がある。仏塔には必ずそれぞれの方角に8曜日の祭壇が建っていて、みんな自分の曜日の祭壇の前でお祈りをすることになっている。外国からの訪問者が増えたせいか、以前は無かった英語の曜日表記が付けられていた。
シュエダゴォン・パヤーの必見スポットを見てから、巨大な寝仏で名高いチャウッターヂー・パヤーに行った。チャウッターヂー・パヤーはヤンゴンの中心部からバスで15〜20分ぐらいの住 宅街の奥にあり、周囲は僧院が沢山見られた。
このパゴダは他のパゴダとは違い、外見は素朴な僧院のように見えるが、中に入ると長さ70m高さ17mの巨大な寝釈迦仏像が祀られている。確かタイにも同じような涅槃像があったのを思い出し、タイに住む早川氏に聞いた。するとタイ・バンコクにある涅槃像は46メートルである、この涅槃像は並外れた大きさであるのに改めて驚かされた。
顔は中々優美な表情をしているが、目元がパッチリ(まつげが付けているせいかも…!?)唇は真っ赤でどう見ても女性ではないかと思わせる。足の裏には仏教の宇宙観が表現されていた。
涅槃像見学の後、チャイニーズレストランで食事をしてから、ヤンゴンの市内見物をした。
先ずダウンタウンに行き庶民の日常の生活に触れてみることにした。どこへ行っても人人で混雑し歩くのもままならなかった。
次にヤンゴン川が見渡せる港に行ってみた。港にはタンカー船や観光フェリーが停泊しており、その中には水上バスが何隻も忙しく働いていた。(写真.14 寄港するタンカー) (写真.15 水上バス)
時間があったのでガイドさんに頼んで市内の中心にある地域を車で見物することにした。ヤンゴン市庁舎、ヤンゴン中央駅、白亜の独立記念碑、スーレー・パヤーなどを外観から観光した。(写真16. ヤンゴン市庁舎)(写真17. ヤンゴン中央駅)(写真18. 白亜の独立記念碑)(写真19.スーレー・パヤー)そしてその足で、最後の訪問地ボーヂョーアウンサン・マーケットに向かった。
ここはヤンゴン最大のマーケットで市内のランドマーク的存在である。(写真20.立派な建築物のマーケット)建物は屋根付きの2階建で、貴金属、宝飾品、漆器、衣類、民芸品、骨董品、雑貨などを売る小店が軒を連ねている。中に入っていくと、金(ゴールド)やバッグ、土産物などのお店が整然と並んでいる。 (写真21.貴金属を売る店が立ち並ぶ)中央の通路は広いが、脇の通路は狭く、色々な物品が売られていた。ただ、どこの国にもみられる市場ではなく、完全に観光用のお土産市場だった。確かに活気はあったが、市民の生活の活気ではなく、観光客に金を沢山落としてもらうための活気であった。貴金属は買わないがクリニックの従業員や知り合いの人にあげるスカーフや ストールを沢山買い求めた。(写真22スカーフなどの反物を売る店)
夕方6時半に空港に到着しチェックインした後、早川氏は17時45分に国際線ロービーに入り、TG306便でタイへ向かった。私は21時45分のNA914便でヤンゴンを出発して成田空港へ向かった。
今回のミャンマーの旅は前回の旅と違い、世界的に貴重な仏教遺跡であるバカンを訪ねることが出来たのは幸運であった。
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