スイス
スイス(4)

スイス連邦(Switzerland)
4.1万平方キロメートル 842万人(2016年時点)
首都 ベルン
言語 ドイツ語、フランス語 等

スイスの旅(4)
世界自然遺産を堪能

(第6日目)の続き

 ゴンドラでメンリッヒェンまで行き、メンリッヒェンからクライネシャイデックまでの5q弱を約1時間30分ほどかけてトレッキングして楽しんだ。
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ゴンドラの駅
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山岳地帯で牧草を食べる牛
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ユングフラウ地方の三峰
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アイが―北壁をバックに

 この日は最高の天気で快適に歩くことができた。ユングフラウ三山を正面に見上げながら、この世のものとは思えないほど雄大な景色の中を歩くコースは、世界でも屈指のトレイル(自然道)である。
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歩きやすいフラットな自然道
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クライネシャイデックミラに向かう

 道も思ったよりしっかり整備され平坦で歩きやすく、周りの景色を見るのには最高である。
 360度どこを見ても絶景なのだが、特にグリンデルワルト方面にかけての広大な斜面は一面の緑と色とりどりの高山植物でいっぱいだった。残念ながら私はあまり植物には詳しくないが、案内のガイドさんに教えてもらいながら進んだ。
 あちこちで放牧されている牛がカウベルを鳴らしながら美味しそうに牧草を食べていた。
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アイガーを映し出す湖
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高山植物
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美味そうに食べるスイス牛

 1時間半くらいでアイガー登山の拠点となるアイガーの麓の小さな村クライネシャイデックに到着した。
 ヨーロッパで最も標高が高い鉄道駅であるユングフラウヨッホへ向かうユングフラウ鉄道が乗り入れている登山鉄道の乗換駅である。
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名峰三山をマックにした
クライネシャイデック村
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クライネシャイデック駅舎
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可愛い登山電車

 この駅舎は大自然の中にあり、空気が実に美味しく体一杯に吸った。駅舎内のレストランでカボチャのスープと牛肉ステーキ、それとプリンをいただいた。
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温かいカボチャスープ
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でかい牛肉ステーキ
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定番のプリン

 午後12時30分クライネシャイデックを出発して登山電車で約35分かけてヨーロッパ最高地点の鉄道駅ユングフラウヨッホに到着し、暗くて長いトンネルを歩き、スフィンクス展望台に行くエレベーター乗場に行った。ところがなんとこのエレベーターに乗車する列が何重にも行列ができていたのにはびっくりした。都会だけでなくこんな山にもラッシュがあるとは想像だにしなかった。エレベーターは108mの高さを一気に登り、わずか25秒でスフィンクス展望台に着いた。 18.jpg
混雑するスフィンクス展望台
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アレッチ氷河
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展望台よりアイガーを見る

 展望台は標高3573mにあり、東にメンヒ(4107m)、西にユングフラウ(4158m)、そして南にヨーロッパ最長のアレッチ氷河のパノラマが見えた。
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ユングフラウをバックに
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アレッチ氷河

 ここから見える一帯は「ユングフラウ〜アレッチ氷河〜ビエッチホルン地域」として、スイス初のユネスコ世界自然遺産に登録されている。快晴だったので唸るほどの絶景が見えた。
 展望台はちょっと寒かったが、あまりにも素晴らしい絶景には旅友と声を上げた。
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素晴らしい絶景を前に
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国旗の前に立つ
 何よりも展望台は全面ガラス張りになっていて、冬でも雪でも寒くても快適に中をぐるっと1周できる。また避雷ワイヤーで守られた外のテラスに出ることもできる。外の温度は−10℃であったが、プラトー展望台だけは行きたかったので、スフィンクス展望台とは反対側にあるプラトー展望台に出た。ここは雪原で一面白い雪であった。ともかく超寒く顔面を雪がささってくる。ただ驚いたのはこの展望台はそんなに広くはなかったが、来訪者でいっぱいだった。

 この展望台から見るユングフラウ(4158m)の頂きは、素晴らしく寒さを忘れてしばし見とれていた。帰りはプラトー展望台までの間をアイスパレスがある氷のトンネルを抜けて氷の宮殿に出た。
 このトンネルは、ユングフラウ氷河を掘って作られ、床も壁も天井もみんな氷で出来ている。そのため床が氷のアイスバーンで滑って転倒するのが怖くスローに歩いた。ただこのトンネル内は、氷の彫刻があちこちに飾られ素晴らしかった。
 ユングフラウヨッホ観光は約2時間をかけてゆっくり観光できたのが良かった〜♪
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お相撲さんに似た銅像
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氷で固められたトンネル道
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ペンギンをあしらった氷の像

 3時過ぎ、ユングフラウヨッホを発ってクライネシャイデック経由でグリンデルワルドに到着してホテルに入った。夕食は中華料理を熱燗の紹興酒と共にいただいた。これでスイスの全日程が終了した。 28.jpg
雄大なスイスの山をバックに

(第7日目)

 朝早く起床して帰り支度をしてバスに乗り込んだ。約2時間半かけてチューリッヒ空港に到着した。そして13:00便の一路成田空港に向かった。

 今回の研修旅行で感じたことは、スイスは観光立国で、夏や冬の観光シーズンには外国からの出稼ぎが必要なくらい忙しい。それとスイスは1815年以降「永世中立国」である。ここまでは日本と似ているが、日本と違い国家を維持するため巨大な軍事力を持つ国である。ここが9条によって軍事力を否定するする我が国との大きな違いである。スイスは、「国民皆兵」のため男子に徴兵制が義務づけられている。因みにバチカン市国の軍隊はスイスの傭兵で維持されている。

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