スコットランド(1)
スコットランド(1)

スコットランド(Scotland)
7.9万平方キロメートル 525.4万人(2012年)
首都 エジンバラ
言語 英語、スコットランド・ゲール語 等

スコットランドの旅(1)
独自の文化と歴史が息づく

 スコットランドはヨーロッパ最古の歴史を持つ王国であったが、1707年以降グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の一部となった。
 イングランドとの間で幾多の戦争が起こり、フランスなどヨーロッパ列強との同盟や交易が盛んになり、スコットランドは有数の商業地域になっていった。しかし第二次世界大戦以降、一時経済的に凋落にしたが、近年北海油田で産業が再び繁栄してきた。
 2013年11月26日に独立の是非を問う投票が否決されたが、今度イギリスのEUからの離脱によって再び独立の道を歩むのか、興味があっただけに今回の旅は待ち遠しい訪問であった。

(第1日目)

 8月8日早朝の便で羽田空港を発って一路イギリス・ヒースロー空港に向かった。現地時間13時30分ごろ到着して、入国手続きを終えて16時15分発の便で今回の訪問地スコットランド・グラスゴー国際空港に向けて飛び立った。約1時間40分のフライトで到着した。この日はそのままグラスゴー市内のホテルに入った。日本から約15時間もかかるので疲れた。

(第2日目)

 朝6時に起床し、朝食の後8時ホテルを出発してグラスゴー市内観光に出かけた。最初に中心街西部にあるケルヴィングローブ公園を訪れた。
 この公園は19世紀に造られ万国博覧会などが開催されたことがある。公園の中には中世のブロンズ像などが見られ、当時の面影を残し市民の憩いの場として利用されている。
 何よりも素晴らしいのは公園内にはスコットランドを代表するケルビングローブ美術館・博物館があることである。
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ケルヴィングローブ公園 橋の上にあるブロンズ像
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素晴らしいブロンズ像 公園内から見える美術館・博物館

 次に、現在の英国の中で4番目に古いといわれるグラスゴー大学を見学した。
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Glasgow大学をバックに 大学正面

 この大学には、多くの著名人が学んだといわれ、その中でも経済学者で哲学者のアダム・スミス、蒸気機関を発明したジェームズ・ワット、物理学者のウィリアム・トムソンなど7名のノーベル賞受賞者を輩出しているという。日本人になじみ深い「日本のウィスキーの父」といわれた竹鶴政孝氏も学んだといわれていて、その名前が校門の扉に記されている。
 昨年NHKで放映された連続テレビ小説「マッサン」でスコットランドは日本人に馴染み深くなったので昨年は日本人が押し掛けるだろうと思い旅行を今年に延期した。
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著名人の名前を記した門扉

 グラスゴー大学の見学を終えてから同じウエストエンド内にあるケルビングローブ美術館・博物館を訪れた。
 建物は1902年に建てられたヴィクトリア様式の建物で所蔵作品の質、量、入場者数ともイギリスでは大英博物館に劣らないといわれている。
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中世風の美術館・博物館 ゴージャスな館内

 確かに規模は大きく、左右対称の3階建てのフロアからなり、内部は吹き抜けの大空間がありで、展示スペースはそれらの吹き抜けを取り囲むようになっていた。
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中世風の美術館・博物館 ゴージャスな館内

 特に興味を持ったのはグラスゴー生まれのチャールズ・マッキントッシュの作品とサルバドール・ダリの「十字架の聖ヨハネのキリスト」が素晴らしかった。
 スコットランドの民族衣装とキルトを着た人形は、そのものであった。
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マッキントッシュの作品 スコットランドの民族衣装 キルトを着た人形

 次に、12世紀デビット1世によって建てられた荘厳で優美なグラスゴー大聖堂を訪れた。
 幾多の宗教改革による破壊行為から逃れた大聖堂で別名「聖マンゴー大聖堂」とも呼ばれている。黒い尖塔と緑の屋根が特徴で何かこの塔は現代的なグラスゴーの街並みを見下ろしているように見える。
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大聖堂の全景 黒い尖塔と緑の屋根の聖堂

 聖堂内は、高いアーチ型の天井、それを支える太い柱、大きな窓と美しいステンドグラスは「荘厳」である。
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天井と窓のステンドグラス マリアのステンドグラス 高いアーチ型の内部

 また地下には、聖ケンティガーンの墓があった。彼は 、グラスゴーの守護 聖人でもあり、そのため鳥、木、鐘、指輪と魚からなる聖人の象徴がグラスゴーの紋章に使用されているとガイドさんが説明してくれた。
 また、大聖堂の手前には、グラスゴー最古の館といわれる3階建てプロバンド領主館と聖堂の裏手の高台にはビクトリア朝時代に築かれたグラスゴー共同墓地が見えた。
 ヨーロッパには教会や聖堂などが多く存在するが、どこもそれぞれ特徴があり、見学していて楽しいし、勉強になる。
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グラスゴーの紋章の街燈

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プロバンド領主館 丘の上にある共同墓地

 市内観光の後、由緒あるレストランでスコティッシュサーモンをいただいた。出されたものはすべて美味しく量は多かったが、すべて平らげた。
 その後、3時間かけて今日の宿泊地弁ネヴィス地方のバラフーリッシュに向かった。途中ベン・ヴィス山と湖が見える風光明媚な場所で休憩をとった。  同行した旅友が具合悪くなったので公園のベンチで治療をしてあげた。睡眠不足や長時間の移動で疲れたようだ。
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スコティッシュサーモン
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湖をバックに
 17時半頃、無事ホテルに到着して一休みした後、がぼちやスープと牛の煮込みと野菜添えの料理を美味しいワインといただいた。

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