スコットランドはヨーロッパ最古の歴史を持つ王国であったが、1707年以降グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の一部となった。 イングランドとの間で幾多の戦争が起こり、フランスなどヨーロッパ列強との同盟や交易が盛んになり、スコットランドは有数の商業地域になっていった。しかし第二次世界大戦以降、一時経済的に凋落にしたが、近年北海油田で産業が再び繁栄してきた。 2013年11月26日に独立の是非を問う投票が否決されたが、今度イギリスのEUからの離脱によって再び独立の道を歩むのか、興味があっただけに今回の旅は待ち遠しい訪問であった。
8月8日早朝の便で羽田空港を発って一路イギリス・ヒースロー空港に向かった。現地時間13時30分ごろ到着して、入国手続きを終えて16時15分発の便で今回の訪問地スコットランド・グラスゴー国際空港に向けて飛び立った。約1時間40分のフライトで到着した。この日はそのままグラスゴー市内のホテルに入った。日本から約15時間もかかるので疲れた。
朝6時に起床し、朝食の後8時ホテルを出発してグラスゴー市内観光に出かけた。最初に中心街西部にあるケルヴィングローブ公園を訪れた。 この公園は19世紀に造られ万国博覧会などが開催されたことがある。公園の中には中世のブロンズ像などが見られ、当時の面影を残し市民の憩いの場として利用されている。 何よりも素晴らしいのは公園内にはスコットランドを代表するケルビングローブ美術館・博物館があることである。
次に、現在の英国の中で4番目に古いといわれるグラスゴー大学を見学した。
確かに規模は大きく、左右対称の3階建てのフロアからなり、内部は吹き抜けの大空間がありで、展示スペースはそれらの吹き抜けを取り囲むようになっていた。
特に興味を持ったのはグラスゴー生まれのチャールズ・マッキントッシュの作品とサルバドール・ダリの「十字架の聖ヨハネのキリスト」が素晴らしかった。 スコットランドの民族衣装とキルトを着た人形は、そのものであった。
次に、12世紀デビット1世によって建てられた荘厳で優美なグラスゴー大聖堂を訪れた。 幾多の宗教改革による破壊行為から逃れた大聖堂で別名「聖マンゴー大聖堂」とも呼ばれている。黒い尖塔と緑の屋根が特徴で何かこの塔は現代的なグラスゴーの街並みを見下ろしているように見える。
聖堂内は、高いアーチ型の天井、それを支える太い柱、大きな窓と美しいステンドグラスは「荘厳」である。