(第1日目)
中国への旅は今回で3回目をむかえる。当初予定していた九寨溝・黄龍はチベット騒乱で外務省危険区域指定となりやむを得ず中止となってしまった。そこで躍進する中国を象徴する上海と昔の中国の面影をそのまま残す蘇州を訪れた。
5月3日朝5時に起床し、先ずは成田空港へと向かった。全日空919便で一路上海・浦東空港へ向けて我々は飛び立った。空港から上海郊外の龍陽路駅まで生まれて初めてのリニアモーターカーに乗車した。これは世界唯一のリニア営業路線で発車後あっという間に未体験の最高速度431キロを記録した。通常バスに乗ると40分かかるところ、リニアではわずか7分で到着してしまった。もう少し乗っていたかったというのが正直の感想であった。残念。
そこから送迎車に乗り込んで上海市街にあるホテルへ向かった。このホテルは黄浦江をはさんでその西側に位置し、高層建築のホテルであった。しばらく休憩の後、最初の夕食に出かけた。伝統的上海料理で有名な「鷺鷺酒店」であったが、おいしい料理はたくさん運ばれてくるものの、いつまで経っても日本人の思う主菜であるチャーハンや焼きそばは出てこなかった。どうやら上海料理にはこれらはついていないらしい。お腹はいっぱいになっても何か不満が残ってしまった。その足で外灘(ワイタン)の船着場から我々の言うところの屋形船に乗って上海ナイトクルーズを楽しんだ。黄浦江から見るライトアップされた高層ビル群の美しさはとてもすばらしくこれらを堪能した。このところ中国は電力節約がうるさいらしく普段はライトアップが行われておらず、前日とこの日の二日だけだと知ってなんと運がいいものだと同行の吉祥寺センター院長の小澤と二人で喜んだ。ホテルに戻って窓から見る外灘のすばらしい夜景を見た後眠りについた。 |