(7・8日目)
朝食を済ませて、近くの旧市街の一角やホテル前のショッピングセンターをゆっくり見て歩いた。午後3時ごろの便でタリン空港からヘルシンキを経由して帰国の途に着いた。
今回のバルト三国訪問で感じたのは、これまで私が思い描いていたバルトの国々の姿とは全く違うものであった。バルト三国はドイツ、スウェーデン、ポーランドそして大国旧ソビエトの侵略を受けながら根気よく独立運動を繰り返し、三国が共に歩調を合わせて独立を勝ち取った。そして、他国からの侵略者たちは民族の違いを乗り越えてそれぞれの国の特徴、特質を活かしながら国づくりをし、今日EU(欧州連合)の一員として発展してきている。
また、三国の世界遺産の保存状態は大変素晴らしく、この国々は歴史を大切にしながら新しい文化を取り入れて成長してきたのだと感じた。
ここを訪れて驚いたのは、この国々では旧市街地を含めて町全体が隅々まで綺麗出、塵ひとつ落ちていなかったことだ。これはまさに国民一人ひとりが国を愛し、この国で生きる喜びを感じている証であろう。
今世界中が大不況の真っ只中にあるとは言え、バルト三国ではEUに参加しながらその通過であるユーロが満足に通用せずそのことが気がかりであったが、今後は観光を主体に新たな国づくりに力を入れ発展していってくれることを願っている。
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