ガタガタ道を30分くらいかけて今日の宿泊ホテルに向かった。ほとんど舗装されていないせいか砂埃が舞い上がり目が痛くなった。(写大通りから細い裏通りを抜けて、5分くらいのところに車は止まった。私は「ホテルはどこ?」と運転手に尋ねると、「そこです」と民家風の建物を指差した。「ええ〜、これ?」と驚いた。すると運転してきた彼が「違います。メコン川の向こうの建物です」それを聞いて安心した。坂の階段を下りて船着場に行った。すると向こう岸からちょっと大き目のカヌーをこぎながら誰かがやってきた。「もしかするとあのカヌーで渡るの?」と尋ねると「いいえ違います。もっと大きな船が来ますから」ということであった。ホテルマンと我々の漫才めいた会話を交わしていくうちにホテルに到着した。ホテルは山小屋風のロッヂでちょっと南国に来た雰囲気を漂わせていた。
その晩は好きなビールと紅乙女の焼酎を飲んで疲れを癒した。
(第五日目)
昨夜、早川氏の奥様ジラビンさんがタイのチェンマイから来て合流した。3人でメコン川を眺めながらテラスで朝食を摂り、一休みしてからルアンパバーンの市街地に出た。市街地の中心はプーシーホテルと郵便局がある交差点であり、メインストリートはシーサワンウォンからサッカリン通りである。そこに街の主な施設や観光地およびお土産店が並んでいる。
まず行ったのは1560年セーターティラート王によって建立された寺院でラオスの中でも最高の美しさを誇る。特に本堂は「ルアンパバーン様式」であり、世界遺産の一つである。この境内には「マイトーン(黄金の木)」などがあり、僧侶が毎日この寺院から托鉢に出かける。この日は若い僧二人が曼荼羅の絵を描いていた。この寺院を出て街をふらついていたら、花売りや屋台などが出始めてラオスの雰囲気をかもし出していた。街の一角には小学校があり子供達が無邪気に遊んでいた。我々は特別に授業を少しのぞかしてもらった。
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