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ポーランド・ドイツの旅(5)〜東西ドイツ再統一後のベルリン〜

ドイツ連邦共和国(Federal Republic of Germany)
面積 35.7万平方キロメートル 人口 8,200万人 宗教 キリスト教 ユダヤ教
首都 ベルリン 民族 ゲルマン系を主体とするドイツ民族
外務省HP2010年10月現在基礎データより

<ドイツ編>

<第8日目>
今日は旅の最終日で夜の出発まで、時間があったので前日行ったベルリンの壁に関する施設を周ることにした。

 

まず、ベルリンの壁跡地を見学した。ここにはかつての東西冷戦時代の記録やベルリンの壁が一夜にして築かれたいきさつや崩壊までを1qに渡って、詳しくギャラリーように展示されていた。歴史の遺物となった壁を見事に再現されている。




 

次に壁の跡地から数十分のところにある壁博物館と国境検問所チェック・ポイント・チャーリー跡を訪れた。
壁博物館では1961年8月13日のベルリン閉鎖当時の市内の状況や東側から逃亡してきた時の方法などを展示物、パネル、写真で紹介していた。特に教会にあったビルの4階から飛び降りる子供や国境検問所から命からがら通過する人達の姿が映し出された写真には何か胸を打たれた。また逃亡に使われた実際の小型自動車や気球が展示されている。博物館を出て直ぐの所にチェック・ポイント・チャーリーがあり、付近には共産国やアメリカ兵に扮装した人達と写真を撮るために多くの人達が並んでいた。

 

 

昼食後ベルリンの壁記録センターに行った。ここは旧東ベルリンのベルナゥアー通りに面しており、多くの人達がこの壁を乗り越えて西へ逃げた人々が多く居たことで知られている。特に1ブロックが完全な形で当時のまま再現され保存されている。(写真9.再現された当時の壁と監視塔)(写真10.銃を構える国境兵士)

 

我々はベルナゥアー通りを挟んで向かい側に建つ資料館に入り展望台より全体の光景を見渡した。その後実際の壁に犠牲者の為に献花された数多くの花束を見て更に監視塔を外部より見た。

 

東西ドイツの再統一は1989年のベルリンの壁が崩壊して実現したが、はたしてこの国としては良かったのかどうか疑問を感じる。それは統合によって巨大な金額(総費用約1兆4千億ユーロ)が旧東ドイツ企業に補助金として支給されたからだ。その他産業・経済基盤の再構築費用や1600万人に福祉費用が支給された。その為再統一前の西ドイツの経済が傾き経済格差を起した。いかに再統一が難しいかということを改めて今回のベルリン訪問で強く感じた。しかしドイツ特に大都市ベルリンの復興は目覚しく、市内の主要通りには近代的な高層ビル群が建ち並び以前の暗かったイメージを一掃しているのが印象深かった。

 

今まで色々な国を訪れたが、今回のポーランド・ドイツの旅は私にとって最も歴史の重要さを教えてくれた旅行であった。その為か知らないが撮った写真がなんと1000枚を優に越していた。また機会があれば訪れたい国であることは間違いない。

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