ニュージーランド
ニュージーランド(3)

ニュージーランド(New Zealand)
27.534万平方キロメートル 476万人(2017年3月統計局)
首都 ウェリントン
言語 英語,マオリ語,手話

ニュージーランドの旅(4)
マリオ文化と神秘的光の洞窟

(第6日目)の続き

 テ・プイアにあるマオリ文化の伝承を目的にファカレワイワ地熱地帯に創設された文化センターでは、マオリ族と間欠泉及びアグロドームでの牧場シープショーが見学できるとあって多くの観光客が訪れる。
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テ・プイアのゲート
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マオリ族のメニュメント

 先ず、2つある間欠泉の一つ『ポフツ間欠泉』を観た。
 ロトルアの間欠泉といえば、この「ポフツ間欠泉」のことを指す。
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吹き上がる間歇泉
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ポフツ間歇泉をバックに

 一日に約20回吹き出し、平均20〜25mの高さまで上がるといわれている。一度に噴き出す湯量が世界一を誇る間欠泉である。
 我々は、躍動的な地熱活動の様子を間近で見て、大地のエネルギーを実感した思いである。
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30mも熱湯を吹き上げるポフツ・ガイザー

 間欠泉見学の後、絶滅危惧種の国鳥がいるキウィハウスに立ち寄った。
 我々は、丸い体型と長い嘴が特徴的で、地面をヒョコヒョコと歩く姿がとても愛らしい鳥を見ようと中に入ったが、小屋の中は真っ暗で中々見づらかった。オスとメスとのキウィが1羽ずつ、計2羽飼育されていた。キウィは夜行性の為、国内では中々遭遇しないようだ。うまく写真に収めようと試みたが、私語厳禁の静かな環境で飼育されているキウィの姿を撮ることができなかった。仕方なくキウィハウスの入り口にあるはく製のキウィを写真に収めた。
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キウィハウス
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キウィのはく製

 次に、アオテアロアの先住民が伝承するマオリ文化を訪ねた。
 集会所マラエで行われている伝統音楽&ショーを見るため村の中心ある集会所マラエに行ってみた。
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マオリ村入口のゲート前にて
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マラエ集会所

 我々観光客が揃ったら集会所前庭で先ず歓迎の儀式(ウェロ)を見せてくれ、その後、集会所内で行われるショーを見た。
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儀式の進行役
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儀式を行うマオリ族

 先住民族であるマオリの文化に触れられるショーが披露され、勝利を祈願するためのハカという踊りは相手を威嚇する姿なのでとても迫力があった。ニュージーランド独特の文化を一番身近に感じられた思いがした。
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マラエで繰り広げられるショー
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昔のマオリ族

 ショーの中には、観客も一緒に体験できるところが数多くあり、女性は優しく響く歌声を出してみたり、ポイダンス体験をしたり、男性はハカを一緒に踊れる。ハカといえば、ニュージーランドのラグビーチーム「オールブラックス」が国際試合の前に披露する迫力のあるパフォ―マンスで日本でも人気がある。特に歌がいい『頑張って 頑張って!!』と日本語のように聞こえるのが不思議である。
 マリオ文化を訪ねたことで二ュ―ジランドに来たなぁ〜と思わせるものがあった。
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観客と一緒に踊るハカ
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マラエの彫刻を横に

 ロトルア観光の最後に、1890年代に築かれた美しい庭園ガバメント・ガーデンに行った。
 ここの見どころは、敷地内にあるロトルアの歴史や自然を展示するロトルア博物館。エリザベス女王時代のチューダー建築様式を取り入れた建物が目を引く、この博物館は、もともと1908年に政府によって造られた温泉保養施設だった。
 ガーデン内には、アールデコ様式の温泉施設「ブルー・バス」もあり、現在も温水プールとして利用されていた。
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ロトルア博物館
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ロトルア博物館をバックに
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アールデコ様式の温泉施設
 このガーデンは、見事な花壇やバラ園がすばらしかった。我々のホテルがこのガバメント・ガーデンに隣接して立っていたので、夕食前に温泉でも入ろうと思ったが、残念ながら時間の調整が出来ず断念した。
 夕食は、赤ワインと一緒にラム・シャンク赤ワイン煮込みをいただいた。

(第7日目)

 いよいよ旅の終わりに近づいてきた。朝6時30分に起床して朝食後、9時ホテルを出発してロトルアの中心部から10分ほどの場所にあるアグロドームに行った。
 アグロドームは、総敷地面積350エーカーというニュージーランド国内最大級の観光牧場だ。メインアクティビティでは19種類の羊が登場し、毛刈りの様子や牧羊犬のパフォーマンスを見せてくれる。
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アグロドームの標識
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羊の王様メリノ
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羊の毛刈り
 驚いたのは、特徴のある19種類の羊たちが世界中から集められ、ファームショーを見せてくれたことである。
 それと訓練された牧羊犬が羊たちを操る芸の賢さに感心させられた。因みに我々が美味しいと思って食べる羊肉は生後1年未満の羊だ!
 この牧場で珍しい羊のぬいぐるみをいくつか買った。
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世界中の羊のショー
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可愛い子羊

 次にワイトモ鍾乳洞を見学した。
 鍾乳洞はツチボタルを観察できる世界的にも珍しいスポットでジブリ映画「天空の城ラピュタ」のワンシーンにも登場している。美しい鍾乳洞を眺めながら洞窟内を進み、途中からボートに乗ってツチボタルの見学へ。天井一面に星のように青白くミステリアスなツチボタルは実に幻想的な光を放っていた。洞窟内の撮影は禁止されていたが、こっそりワンショト撮らせてもらった。
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鍾乳洞出口
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天井一面のツチボタル
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幻想的な光を放すツチボタル

 昼食は、BBGランチであったが、私は、ムラサキガイとサラダをいただいた。食事後、約3時間かけて最後の訪問地オークランドに向かった。

 オークランドは、ニュージーランドの大都市で人口約142万人が暮らしており、1841年から1895年までは首都だった。
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オークランドのスカイタワー
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洒落た波止場の風景

 私のオークランドのイメージは都会でありながら緑豊かで美しいビーチに恵まれた景観は素晴らしいところだ。
 今回はオークランドではゆっくり時間が取れずオーケー・ギフト・ショップでマヌカハニーを買うのが精一杯であった。機会があれば是非又このオークランドを訪れたいと思っている。
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波止場を歩く観光客

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