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ポーランド・ドイツの旅(2)〜歴史的街並みを残す古都〜

ポーランド共和国(Republic of Poland)
面積 32.3万平方キロメートル 人口 約3,814万人
首都 ワルシャワ 言語 ポーランド語 宗教 カトリック
外務省HP2010年8月現在基礎データより

<ポーランド編>

<第3日目>
朝6時に起床し、朝食後ホテルの近くにあるワルシャワ中央駅に向かった。地下ホームより特急電車に乗車して、次の訪問地クラフクへ向かった。クラフク本駅に到着してすぐにマテイキ広場を抜けて、中世を思わせるフロリアンスカ門をくぐって旧市街に入った。5分程でクラフクの中心にある中央市場広場に出た。この広場には1222年に建設されたゴシック調で2本の塔を有する「聖マリア教会」と中世の時代からそのまま残っている。ルネッサンス様式の「織物会館」が街のシンボルとしてている。内部は1階はお土産物街で2階は国立美術館になっていた。ポーランドの旧市街はほとんど中世の建物が残っており、昨年訪れたバルト三国を思わせた。昼食はフォドニク(赤カブのスープ),ピエロギ(ポーランド風子)であった。

  

 

午後より散策しながら行った旧市街の南にある「ヴラヴェル城」は歴代ポーランド王の居城である。この国の都市は第2次大戦で壊滅的な打撃を受けたが、このクラフクだけは戦火を免れた。それはここにドイツ軍の司令部がおかれたためである。そのため、中世の素晴らしいや城壁や城門及び礼拝堂などを見ることが出来た。何か遠い歴史の彼方へ誘ってくれている思いがした。

 

次にクラクフから南東へ約15km行ったところにヴィエリチカという小さな町がある。ここに世界有数の規模を誇る岩塩採掘場が広がっている。ここは2,000年前海だったが、地殻変動によって陸となり、海水が蒸発して巨大な岩塩が出来た13世紀この岩塩抗の採掘が本格的に始まり、20世紀まで稼働していたという。そして1978年にユネスコの世界遺産に登録されている。現在、64〜325mにわたる採掘場の一部に当たる2.5kmが公開されていて観光客が見ることができる。内部は採掘工、王の像、小人の像、コペル二クス像などが岩塩で作られているものがある。圧巻なのは空間を利用した礼拝堂、豪華シャンデリアや壁画、祭壇など数多くのものが塩の結晶で作られている。ここで取れた岩塩は「白い金」と呼ばれポーランド王国のに富をもたらしたり、20世紀では 一時国の財政を支えた。地底の食堂で飲むビールは格別であった。
この夜に食べた戴いたクリームポタージュスープとカツレツは最高であった。

 

 

<第4日目>
【人類の負の遺産・強制収容所】
7時30分に ホテルを出発して今回の旅で最も行きたかったアウシュヴィッツとビルケナウ強制収容所のあるオシフィエンチム郊外へ1時間30分かけて向かった。
ポーランドにも数多くの強制収容所があったが、その中でも絶滅収容所といわれ恐れられた3ヶ所(アウシュヴィッツ、ビルケウナ、プワシュフ)があり、その2ヶ所がオシフィエンチム郊外にあった。1940年第2次世界大戦中、ポーランはがドイツの支配下の置かれた。この収容所はポーランドの政治犯を収容するために造られたが、やがてユダヤ人主体の殺戮の場となった。ここに収容され殺された人々の数は28民族、約130万人といわれている。何故ユダヤ人が差別、迫害、虐殺されたかは我々日本人には理解しがたい。ユダヤ人には2つの要素があり、1つはユダヤ教徒であるという「宗教的要素」、もう1つは母親がユダヤ人であるという人種的要素がが絡んでおり、それが迫害や虐殺の条件となった。またその反面過去に加害者でもあったという歴史がある。いつ終わるとも知れぬ民族の戦いが、3000年の歴史を刻んでいる。

最初にアウシュヴィッツ強制収容所を訪れた。先ずレンガ造りのサービスセンターに行く。資料とイヤホーンを受け取り、収容所の入り口であったゲートには「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」という文字が掲げられていた。門をくぐって収容所内に入ると28棟の「囚人棟」があり、その中の4号棟(他民族絶滅計画)、5号棟(ナチスの行った犯罪証拠)、6号棟(囚人の生活)、11号棟(死のブロック)を見て回った。10号棟と11号棟の間にある空間に「死の壁」と呼ばれるところがあり、ここで銃殺が行われた。特に5号棟ではナチスから没収した品々が展示されていた。その中でも、人間の髪の毛がガラス張りの部屋に山積みされ、横には収容された人たちの髪の毛で作ったカーペットなどが飾られていたのには絶句した。あまりにいたましい光景に涙がでてとまらなかった。人間はこんなにも残酷になれるものかと考えさせられた。見学の最後の施設はガス室があった所で、囚人の洗浄・消毒を行った部屋、次に毒ガス(劇薬チクロンB)を使って大量殺人を実行した部屋、その隣が死体を焼いた焼却炉があった。この収容所を見学して「人間の尊さとは何か」「人間はどうしてこうも残酷になれるのか」ということをこれからの世代の人たちに事実を見て知って、感じてほしいと願って保存されているのだと強く感じた。
次回は第2のアウシュヴィッツといわれているビルケナウの絶滅収容所について書いてみようと思う。

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