朝6時に起床し、朝食を済ませて8時にホテルを出発して、30分かけてフォートウィルアムに着いた。今日は、フォートウィリアムからマレイグまで走る蒸気機関車に乗車することから始まった。 我々は、ダイナミックな景勝ルートを走る「ジャコバイト号」に乗ることになった。
この蒸気機関車は、5月中旬〜10月下旬の月〜金と6月下旬〜8月末の月〜金しか特別に運航されていないようだ。乗車時間は約2時間。全席指定で1等車輌と2等車輌があり、車内には売店というかお土産屋まであった。全長68q を走る列車の旅で何か子供のころを思い出される。車窓からはスコットランドの美しい自然が目の前に広がっていた。
フォートウィリアムから1時間走ったところに、映画ハリーポッターに登場した陸橋が見えてきた。 観光客のために運転手が減速運転してくれたが、この日は運悪く雨が降っていたため、肝心の世界最古のグレンフィナンコンクリート製高架橋をうまく写真に取れないと思ったが、カメラマンの腕がいいのかバッチリ撮れた。
この橋を通過したところに最初の停車駅グレンフィナンに着いた。ここで約20分停車するということで、駅舎は写真にたくさん撮りたくなるようなスコットランド特有の可愛いらしい駅であった。
グレンフィナン駅からさらに1時間くらい乗車した後、終着駅マレイグに到着した。この町は、重要な漁港として知られる港町で、スカイ島など島々に渡る拠点で、朝早いフェリーや、蒸気機関車に乗るための町でもある。ここの駅舎は小さくて可愛いく機関車や待ち人を待つのに格好がつく駅である。
我々は、この駅のそばにあるシーフードレストラン「CORNER STONE」で鰊とフィッシュ&チップスをいただいた。
この店から見える港は素晴らしく絵になる。食事のあと旅友とこの小さな町を散策した。
蒸気機関車の旅を満喫した後、次の訪問地アヴィモアにあるアーカート城へ向けて出発した。途中ネッシーで有名なネス湖を観ながら約2時間30分かけてアーカート城に到着した。
この古城は1230年にダワード族たちが築いたといわれ、1689年にスコットランド王 のジェームズ7世が亡命。それをきっかけにエドワード王子のジャコバイト軍との間に戦いが起こり、包囲された際にジャコバイト軍に利用されるまいと爆破された。それからそのまま300年以上経って現在の廃墟と化した。
道路の脇だったせいか、これを観ようと大渋滞を起こしたらしく、このホテルのオーナーがみんなに見せるのはもったいないと沼の周囲を塀で囲ったらしい。でもせっかく来たからにはネッシーを観られてよかった(笑) この日は午後6時過ぎにホテルに到着して、夕食の後、疲れ切った体をいやすべく熟睡した。
朝6時半に起床して、ゆっくり朝食をとってからホテルを出発して、今日の最初の見学地コーダー城へ向かった。約1時間半の道のりである。 あいにく小雨の中コーダー城についた。この城は、豪族コーダー家が造ったもので、冬の住居として使用しているらしく、夏の間だけ一般公開している。この城は、シェークスピアの名作『マクベス』の舞台としてあまりにも有名であり、ハイランド一優美な城と称されている。木々の生い茂る中を抜けていくと、瀟洒な洋館風のお城が見えてきた。 正面のはね橋を通ってお城に入り、順路に従って内部を見学した。
内部は豪華な調度品や装飾が施されていた。
この館というかお城は、使わないときに一般公開して収入を得て、この城を維持しているように見えた。その為かこの城の庭園は美しく手入れされ見事であった。
次にいよいよこの旅のメーンの一つであるウイスキー蒸留所に向かった。途中ウイスキー街道を通過するのであちこち散在する蒸留所の外観を見ることが出来た。ここからは次の紀行文で紹介する。