スコットランド
スコットランド(5)

スコットランド(Scotland)
7.9万平方キロメートル 525.4万人(2012年)
首都 エジンバラ
言語 英語、スコットランド・ゲール語 等

スコットランドの旅(4)
スコットランド最大の祭典

(第6日目)続き

 今回の旅のメーンである「ザ・ロイヤル・エディンバラ・ミリタリー・タトゥー」を観に行った。

 このイベントはスコットランドの国民的行事で1950年から65年もの間休演することなく毎年開催されている。開催のきっかけは、戦後の復興期「国民を活気づけ、楽しませてくれないか」という軍への依頼がきっかけとなり、スコットランドの連隊ひとつ、英国の連隊ふたつが参加した公演から始まった。
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ミリタリー・タトゥーの看板

 それ以来今日まで天候にかかわらず続けられている。市民のイベントだったものが、徐々に世界中からこの祭典見たさに観光客が集まるようになり、公演参加も40か国に達している。チャリティーの目的をも持つこの祭典は、これまでに5億ポンド(約760億円)を軍と民間団体に寄付していているとパンフレットに書いてあった。
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開会式の儀式
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他国からの参加

 毎年20万人以上の観光客が世界各国から集まるほどの人気イベントで、エディンバラ城のエスプラナード広場をスコットランド伝統のキルトを着た軍楽隊と兵士がパレードするイベントで、バグパイプの音色とともに整然と行進する。他国の軍楽隊も参加し、ダンス、光と音楽の壮大な演出に驚かされる。
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他国の軍楽隊の行進
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ダンスのパフォーマンス

 聞くところによると、このミリタリー・タトゥーのチケットは入手が困難らしく、1年前から予約するというからびっくりである。毎年8月上旬〜下旬の夜間に開催される。
 旅行社では、ホテルや航空券の予約より、先にミリタリー・タトゥーのチケットを取れといわれるくらい難しいらしい。
 余談ではあるが、最初は「タトゥー」というからてっきり「刺青(tattoo)」か何かのイベントと思ったが、本当は、軍隊の「帰営ラッパ(tattoo)」のことらしい。予備知識をなくて来たことを恥じた。
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ミリタリー・タトゥーが開催されるスタジアム
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帰営ラッパを中心の軍楽隊

 さて本題に戻るが、我々が会場に入ったときは、向い側のスタンドは、空きが多かったが、開演になると十分の余地がないくらい満席になった、やはり皆さんがいうように、この国の大イベントだなぁ〜と思った。

 スコットランドの鼓笛隊のみならず、国際的に名高い鼓笛隊が結集して織りなす音楽や一糸乱れぬピタリと合った動きには我々は大感動した。
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空席が目立つスタンド

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夜空を彩る行進
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花火も上げられ会場

 ただこのショーを見に来る人たちでスタジアム周辺道路は人と人で身動きができずホテルに着くのがかなり遅くなった。翌日は、朝4時15分モーニングコールで、出発は5時15分であった。
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長蛇の列をなす入場者

(第7・8日目)

 帰国は、入国と違いエジンバラ空港からヒースロー空港経由で羽田に帰った。

 今回のスコットランド研修旅行は、想像していたより収穫があったように思う。今回は旅友2人と参加したので極端に忘れっぽい私にとって頼もしい限りであった。感謝している。
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旅友ツーショット
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いつもの旅友と談笑

 研修旅行で感じたことは、イングランドの欧州連合(EU)離脱決定を受け、再び反イングランドに根ざしたスコットランド独立運動に繋がることは容易に想像できる。それを証明するように、スコットランド自治政府のスタージョン首相が、スコットランド住民の多数がEU残留を支持したことを受け、イギリスからの独立に関する新たな住民投票実施に向けた準備を開始すると述べている。スコットランドの未来は、今後どの道を選ぶのか注目される。

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