<第1日目>
朝9時にホテルを出発して、プリトビチェへ向かった、ここもやはりバスで2時間半の長旅で、11時半過ぎに到着した。到着前に竈のある山小屋風レストランで名物料理である「仔牛のぺカ」をワインと共に食べた。
昼食後、プリトビチェ湖群国立公園のゲートに行った。この公園は1979年世界遺産に登録された大小16の湖と92箇所の滝を持つ公園で、その景観は最も美しく、湖は、灰色など、目を見張る色合いをもち、ミネラルや有機物の量が多く、日照の角度によって変化するのでその光景は、まさに“大自然の芸術”といえる。
先ずゲートから2q散策しながら、中腹の湖まで行きそこで休憩の後、遊覧船で第2ポイントまで行った。第1ポイントの「ヴェリキ・スラップの滝」は素晴らしく日光の「華厳の滝」以上に大きく、歩いて疲れた体を癒してくれた。先ずゲートから2q散策しながら、中腹の湖まで行きそこで休憩の後、遊覧船で第2ポイントまで行った。第1ポイントの「ヴェリキ・スラップの滝」は素晴らしく日光の「華厳の滝」以上に大きく、歩いて疲れた体を癒してくれた。山間から流れ出てくる水が標高636mから503mまで、約8キロメートルに渡って南北方向に流れる中で湖が形成されており、それが上流と下流の湖群を作っている。そして湖の一帯の地質はドロマイト(白雲岩と石灰岩のハルスト)で出来ており、それが際立って特徴的な景観を作り出している。公園の主にナラ、モミ、トウヒなどからなる鬱蒼とした森林群はアルプスと地中海の植生が群生となっている。生物もヒグマ、オオカミ、ワイルドキャットなどが棲む、魚は岩魚、鮎が棲んでるはずであったが、ヨーロッパからの旅行者が不届きにも鯉を持ち込み勝手に放流したため、ここに住む魚類を食ってしまい、今は鯉だけが沢山住み着くようになったとガイドが説明してくれた。
第2ポイントの船着場から更に3q徒歩で上がり、大自然の眺めを満喫した。ホテルにたどり着いた時は、グッタリ疲れ果ててしまった。しかし久しぶりにマイナスイオンをたっぷり取れたので、大変満足した思いがする。お陰でこの夜は曝睡した。
<第5日目>
プトピチュを7時30分に発って次の訪問地トロギールに向かった。何しろバルカン半島を下っていくので、長い車の旅であり、今回も約3時間半を要した。着後、早速中世の雰囲気漂う町並みを抜けて、橋を渡り城壁に囲まれた小さな島に入った。門を抜けて路地に入り更に奥に入ると、聖ロヴロ大聖堂と市庁舎が広場の中にあった。ここの見所は門に造られているアダムとイブの像で両端に彫られている。これは13世紀の中世美術の傑作である。また、ルネッサンス様式の聖イヴァン礼拝がを素晴らしかった。 、アドリア海に入って暑さも厳しくなったせいか体も汗ばんできたので、美味しいジェラートを食べた。
昼食後、30分かけてアドリア海沿岸最大の港町スプリットに到着した。(写真14 海岸から見るスプリットの町)この街はローマ皇帝ディオクレティアヌスが支配したところで、旧市街がそのまま宮殿の中にあり、周りを城壁が囲っている中世でも珍しい街である。(写真15 昔の城壁の町)もちろん世界遺産に登録されている。
なぜ、このような街を造ったのか、ガイドによるとローマ帝国が滅亡してから異民族が大勢入り込んだため自然と宮殿内に家が建ち並んでしまった。そのため古代と中世の建物が複雑に絡み合うような独特な町並になった。宮殿のナロドニ広場を中心に東西南北に街ができお洒落なショップが軒を連ねたり、古代の遺跡が観られたり、赤く塗られたルネッサンス風の回廊があったりとまさに時代を越えた造りには驚いた。
私はディオクレティアヌス宮殿、聖ドミニウス大聖堂、ジュピター神殿などを見学した。特に北にあるドーム状で音が反響する天井穴はその周りにモザイクで装飾された壁が素晴らしく、かつてこの場所は皇帝の私邸の玄関だったようだ。
ともかくトロギールもスプリット、そして明日行くドブロヴニクも古城が存在し、その周囲を城壁が囲みそしてその中に家が存在する様はこの地方の特長らしい。ギリシアのエーゲ海点散在する島々でもやはり城壁に囲まれた中に旧市街が存在するものを思い出した。これは海陸から敵が進入して来ないように考えられた中世の地中海沿岸独特のものであるようだ。
明日はいよいよ今回の旅行の最大目的地である“アドリア海の真珠”と謳われているドブロヴニクに行く。 |