フィンランド
フィンランド(2)

フィンランド(finland)
33.8万平方キロメートル 549万人(2016年4月末時点)
首都 ヘルシンキ
言語 フィンランド語、スウェーデン語 等

フィンランドの旅(3)
北欧の歴史あるヘルシンキ

(第6日目の続き)

 サウナ施設を見学したの後、ヘルシンキでもっとも有名なテンペリアウキオ教会Temppeliaukion kirkko)を訪れた。
 この教会は、1961年にティモ&トゥオモ・スオマイネン兄弟によって設計されたもので、フィンランドの自然をテーマに「できるがぎり自然の岩を残す」を重要視して、天然の岩をくり抜いて造られた。
 岩肌がむき出しになった教会の中に入ると天井から降り注ぐような神秘的な自然の光が祭壇を照らす趣向が素晴らしい。
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岩の上に作られた十字架
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美しい曲線を描く教会内部
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自然光で照らされた祭壇

 教会の後は、海を眺めるモニュメントたちと題したシベリウス公園に行った。この公園は、緑豊かで海を見下ろす小高い丘に金属製モニュメントが2つあった。一つは公園の名前になっているこの国の作曲家ジャン・シベリウスの顔面彫刻、もう一つは森の樹をイメージしたようなパイプの集まりであり、特にシベリウスの顔面像はシベリウスの神経質だったと思わせるような、眉間に彼が作曲した交響曲の数である7つのシワがきざみこまれていた。とてもユニークな像である。
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シベリウスの顔面像前にて
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パイプで作られた森の樹

 昼食前にヘルシンキ大聖堂に行った。
 この天空に浮かぶような美しい白亜の巨大聖堂は、ヘルシンキのシンボル的存在で1852年に建造されたもので、5つのドームを持つルーテル派の総本山である。以前は聖ニコラウス教会と呼ばれたらしい。
 教会の前にはロシアの皇帝アレクサンダー2世の像がそびえ立っていた。
 残念ながら大聖堂は外観だけの見学になった。
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雄大に立つヘルシンキ大聖堂
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白亜の大聖堂
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皇帝アレクサンダー2世像

 昼食は広場の前の建物の2階にあるレストランSunn行った。
 窓際の席で広場を見渡しながら食事ができる席を用意してくれ、料理もスモークサーモンのオープンサンド、ミートボール、チョコレートのベリー添えをいただいた。
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Sunnの看板

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窓から見える大聖堂
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サーモンの載ったサンド

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豚と牛肉のあいびきで作られたミートボール

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チョコレートベースのスイート

 食事後、フィンランドを代表する3大ブランド(マリメッコ・イッタラ・アラビア)の本社に立ち寄りショッピングした。マリメッコ(Marimekko)はフランス語で「マリちゃんのドレス」という意味らしい。マリメッコはともかくカラフルで大胆なデザインが特徴である。ショッピングしていても楽しい。次のイッタラ(Ittala)とアラビア(Arabia)は同じ会社で、ガラス製品はイッタラ、陶磁器はアラビアで分けられテーブルウェアブランドとして1800年代から不動の地位を築いている。私もお土産を買うのにちょうどいい価格で助かった。ましてや本社で買う品はシッピングモールで買うより3割くらい安いのでうれしい。
 楽しいショッピングを終えてホテルに戻った。最後の夕食はビーフパストラミサラダ、ラム肉のローストポテト/グラタン添え、キャロットケーキであった。
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ビーフの載ったサラダ
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ラム肉の料理
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イチゴケーキ
 さあ明日は帰国だ。今夜はフィンランドの楽しかった思いを頭に入れてゆっくり寝よう。

(第7日目)(第8日目)

 午前中、フリータイムだったので、同行者の方々とヘルシンキの町を散策した。まず宿泊したホテルから歩いて5分ほどの距離にあるヘルシンキ中央駅に行ってみた。
 ここにはフィンランドの鉄道VRや地下鉄、トラムの駅、バスターミナルなどが集中し、ヘルシンキの交通の玄関口として、毎日多くの人々に利用されている。丸いアーチの窓が美しい建物に、早速入ってみた。
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ヘルシンキ中央駅前にて
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モダンな駅内

 駅舎の中は広々としていて、光が差し込むロビーは100年前に作られたとは思えないモダンな雰囲気を醸し出し、駅舎内にバーガーキングやファストフード店があったのには驚いた。
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バーガーキング店も見える
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ファストフ−ド店

 中央駅は、1860年に開業した歴史有る駅で、現在の建物は1919年に完成したものだそうだ。一日に約20万人もの人々が利用しているのだそうだが、決してごみごみした感じはなかった。ドアを開けてプラットホームに出てみたら、10以上の線路があり、フィンランド各地へ出る列車が運行しているそうだ。
 遠くはロシアにも行くらしい。かつては、シベリア鉄道の終着地点だったそうだ。もしちょっと時間があったら、中央駅見学ツアーを楽しむのも意外といいかもしれない。
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大時刻掲示板
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大きいプラットホームにて
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VR超特急―アイホン

 駅見学を終えてから、2006年に公開された映画「かもめ食堂」にも登場したアカデミア書店に立ち寄った。
 店内に映画の主人公が「ガッチャマンの歌」を歌っていたカフェ・アアルトがあった。
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アカデミアの入るビル前
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雪に覆われたヘルシンキの町
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マイナス15℃の町にて

 楽しいひと時を終えてホテルの戻り、出発の準備をしてバスに乗り込んだ。空港には1時間足らずで到着して早速チェクインして搭乗を待った。しかし、ハプニングが起こった。我々が搭乗するAY73便成田行きがキャプテン不調のため突然欠航になり、翌日のJAL414便に変更になった。考えられないことだ。そのため空港近くのHoliday Inn hotelに一泊することになった。しかし、何とか1月5日無事帰国することができた。
 今回のフィンランドの旅は、想像以上に充実していて素晴らしい研修旅行であった。

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