ここでは、みそしるのおいしく効率的な食べ方を紹介します。
私たちが一日に摂取したい大豆たんぱく質は大さじ2杯と1/2(45g)のみそでまかなうことができます。これはみそ汁にして3〜4杯分にあたります。つまり一食ごとにみそ汁を食べることが望ましいことになります。
おいしいみそ汁をつくるには加熱温度と加熱時間がポイントです。
みその香りは「90℃」以上になると強くなりますが、加熱し続けると、この香りは抜けてしまいます。またみその旨み成分は「65℃」まで溶け出しますが、それ以上、加熱するとみその旨み成分が固まり閉じこもります。みその香りと旨みの双方を最大限に引き出すには、沸騰しただし汁の煮立ちを鎮めて一度温度を「65℃」まで下げてからみそをいれ、再び加熱し「90℃」位ちょうど、みそ汁の表面がグラッとゆれたら火を止めることです。実際は温度計で測らないと分かりませんが感覚的に行うだけでも違うと思います。
また、みそは発酵作用が塩によって影響を受けるため、塩分が多く感じられます。例えばみそ汁一杯に対する食塩の量は1〜2gです。それでも塩分を控えたいときはダシをしっかりとることがお薦めです。ダシの旨み成分が少なくなった塩分の味を補ってくれます。
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