スペインのアラニア洞窟に描かれた壁画からどうやら1万年以上前にはハチミツは食べられていたことは間違いないようです。当時、ハチミツは甘味料としてよりも酒を造るために主に使用していたとの説もあります。ワインやビールが出来る以前に、ハチミツから蜜酒を造ることを発見し、愛飲していました。
古代のゲルマン民族は、新婚1カ月は蜜酒を飲む習慣があり、ハネムーン(蜜月)の語源ともなっています。
イギリスには、「ハチミツは人類の歴史」という言葉があるくらいで、ハチミツと人とは昔から密接な関わりを持っていました。
また、ハチミツには強い殺菌力があることを古代エジプト人は理解しており、プロポリスや蜜蝋とともにミイラ造りに防腐剤として使われたとされています。一方薬品として傷薬、目薬、膏薬としても幅広く用いられてきました。また、ハチミツは栄養価が高いため人間以外の動物にも好まれています。蜂の巣を襲い、ハチミツを摂取する動物はクマが有名です。
ハチミツは花の蜜から成分が変化したもので、成分はほぼ糖分でブドウ糖、果糖が含まれています。そのほか各種ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸が豊富に含まれています。エネルギー補給にもなるので、疲労回復や老化防止、脳の活性化促進につながりますし、整腸効果、咳止め効果、胃炎の改善といった病気改善薬にもなります。
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