梅干しの歴史は古く、平安時代から薬や縁起物として重宝されていました。梅干しと昆布茶で病を治したという言い伝えも残っています。
戦国時代になると、梅干しは保存食としてではなく、傷の消毒、戦場での食中毒、伝染病の予防に無くてはならないものとなりました。
梅干しが一般的になったのは江戸時代以降で、ご飯のお供やおにぎりの具材として日本の食卓には欠かせないものとなりました。現在では、減塩調味を施した「調味梅干し」が主流となっています。
ウメの果実を塩漬けした後に、日干ししたものが梅干しです。6月頃に収穫する熟した梅を使って作ります。
梅干しの種類として、伝統的製法で製造したものを「梅干し」といい、調味されたものを「調味梅干し」と表示するように決められています。塩分は梅干しが22.1%、調味梅干しが7.6%とされていて、全ての梅干しに共通して、酸味が非常に強いことが挙げられます。
梅干しは健康食品としても知られています。
梅干しには、唾液の分泌を促す、疲労回復などの効果、解熱、抗菌、防腐などの効能があります。
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