かつお節のルーツは文献から、奈良時代に生のかつおを干した堅魚(カタウオ)や、かつおを煮て干した煮堅魚(にかたうお)という記述がみられ、平安時代には早くも粥を炊く時のダシのような使われ方をされていました。
しかし、実際に庶民の間で広く食されたのは江戸中期と言われており、その後かつお節は、武士の「兵糧食」としても、欠かせないものとなったようです。
かつおが原材料ですが、あまり脂ののったものは向きません。現在では小笠原諸島近辺で捕れた冷凍のカツオがよく使われています。
基本的にはかつおを三枚以上におろし、「節」(ふし)と呼ばれる舟方に整形してから加工された物を指してかつお節と言い、本枯節ができるまでは最低でも6ヶ月間を要します。
まず、煮た後に形を整えながら3度燻し、その後もカビを発生させるために寝かせてはカビを削る作業を繰り返し、やっと完成します。
かつお節はとても栄養価の高い食品で、筋肉・血液・骨をつくる素になります。私たちの体に欠かすことのできないタンパク質をはじめ、リン、カリウム、ビタミンDなどをたっぷり含んでいます。また脂肪の酸化を防ぎ動脈硬化の予防に効果的なビタミンや不足しがちなカルシウム、ミネラルなども含んでいて栄養いっぱいでヘルシーな食品です。また、かつおに多く含まれているペプチドは、特に疲労回復や集中力を高めるなどの効果も期待されています。
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