脂肪の少ない牛肉の赤身を薄くスライスし、調味料や香味野菜で作ったタレに漬けた後、天日で干し燻製にした加工品です。
アメリカ・インディアンはバッファローを追って生活していましたが、バッファローを狩ると肉は持ち運びに便利なように干し肉にしたり燻製にしたりしました。これがビーフジャーキーの原型であると言われます。
1960年頃アメリカで商品化され、ベトナム戦争時には兵士の携帯食料として用いられました。今ではアメリカのお土産の定番になっています。
ビーフジャーキーには主にビタミンB12や亜鉛が多く含まれています。ビーフジャーキーを20gおよそ5枚食べるとビタミンB12で推奨量の29%、亜鉛で推奨量の25%を補うことができます。 (※推奨量は30代女性の場合)
ビタミンB12はDNAの合成、造血、神経発育に重要な役割を果たします。よって妊娠授乳期にある女性には特に必要な栄養素となります。一方、亜鉛はDNAの合成、インスリンや性ホルモンの合成などに働きます。そのため不足すると新陳代謝の低下(肌荒れなど)、生殖機能の低下を招きます。特に味を感じる味らい細胞は新陳代謝が活発で、亜鉛が不足すると味覚障害を引き起こします。
ビーフジャーキーには多くの食塩が使われています。わずか20gに1g弱の食塩が含まれます。これは厚労省の食事摂取基準の「目標量」である食塩相当量(男性10g未満、女性8g未満)の約10%に相当します。食べ過ぎには注意しましょう。