こんにゃくはサトイモ科コンニャク属の植物で、球根の部分のこんにゃく芋をこんにゃくに加工して食します。
原産はビルマやマレーシア、タイなどの東南アジアだといわれています。中国では唐時代には既に食用として食べられていたという記録があります。
肉を食べることが出来ない時にその副食物としてこんにゃくが食べられたと考えられます。
日本へは縄文時代に渡来したと考えられ、奈良時代までは貴族や僧侶の間でのみ珍重されましたが、仏教が広く民衆に根付いた鎌倉時代には一般的な食べ物となりました。更に室町時代からはおでんの具として路上で販売されたり、精進料理の具材にもなりました。
江戸時代には水戸藩の専売品としてこんにゃくは作られていました。大正時代には海藻の粉を混ぜる現在私たちが食べている形状が考案され定着。戦時中はこんにゃくよりさつま芋の生産に切りかえられましたが、戦後の復興と農業技術の向上に伴い生産が増え、現在に至っています。
こんにゃくは、芋から作るものと、粉にして作るものがあります。現在は粉で作ることが一般的です。先ずこんにゃく芋をスライスして乾燥させます。そしてそれを粉末状にし、こんにゃくの粉と水を混ぜ合わせます。この時に海藻の粉末も入れると普段よく見る黒いこんにゃくになります。
凝固剤の石灰を水にといて先程のこんにゃく粉と水を混ぜたものに入れます。そして加熱することにより固まります。
グルコマンナンというヒトの消化酵素では消化できない食物繊維を含んでいます。 この食物繊維は、消化されずに腸まで届くため、腸の働きが活発になり、腸内で体内の老廃物や毒素を吸収し、体外に排出する働きがあります。 |