焼酎が日本に入ってきた起源は諸説あり、14〜15世紀頃に海上貿易の拠点だった琉球から東洋の蒸留酒と共に持ち込まれたという説と、朝鮮半島や中国大陸沿岸に進出していた寇(わこう)が、海上取引品の産物として外来酒と共に日本に運んだという説があります。
焼酎はでんぷん質の原料さえあれば作れます。米、麦、さつまいも、そば、黒糖、酒粕、栗、ジャガイモ、しそなど多種多様の焼酎があります。
また蒸留機の種類によって甲類と乙類に分けられます。
甲類は糖蜜を原料に、発酵液を連続式蒸留機で蒸留します。色や香りがなく、純アルコールに近いものになります。
乙類はサツマイモ、米、麦、そば等を原料に単式蒸留機で蒸留します。独特の香りや味わいがあります。
焼酎には一般的な栄養成分が含まれていません。しかし、乙類には血栓を溶かす線溶酵素(プラスミンやウロキナーゼ)が含まれ、酵素を増やす作用から適量飲酒で心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ効果が期待できます。
効果は赤ワインのポリフェノールの1.5倍もあり、乙類の焼酎を飲んだ人は酵素の働きが2倍も活性化すると、倉敷芸術科学大学の須見洋行教授の研究結果で発表されています。
一方、甲類の焼酎には線溶酵素を増やす作用は認められていません。
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