1869年ナポレオン3世がバターの代用品を募集し、採用された牛脂に牛乳などを加えて冷やし固めるというものがマーガリンの原型です。現在ではバターの代用品ではなく、マーガリンという1つの食品となっています。
マーガリンの綴りは「margarine」ですが、これはギリシャ語の「margarite」真珠という意味から来た言葉です。マーガリンを固めるときに真珠のように美しい塊になるということから付けられた名前だそうです。
日本には明治中期に日本に住む欧米人の為に輸入されました。その後日本の軍隊向けなどにマーガリンが注目され研究がされました。当時は「人造バター」という名で作られ、昭和27年にはマーガリンとして一般販売もされるようになりました。
マーガリンの作られた当時は、牛脂軟質油75%オリーブ油5%牛乳20%で作られていたと考えられています。現在の原料油脂はヤシ油、パーム油、ダイズ油、綿実油、コーン油、紅花油、ナタネ油などの植物油脂が使われています。この原料油脂に発酵乳、食塩、乳化剤などを混合し冷やし固めたものがマーガリンです。
なお、油脂含有率により油脂80%以上をマーガリン、油脂80%未満をファットスプレッドと区別しています。
マーガリンの原料である油脂には、脂肪酸が約90%含まれています。この脂肪酸には人にとって必要不可欠な必須脂肪酸のリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸なども含まれています。これらは体内で作ることが出来ないので食物から摂取する必要があります。 |