バジルは、シソ科一年草の香辛料の一種で、原産地はインドからインドシナ半島にかけての地域です。正式名称は「バジリコ」、和名は「メボウキ」といい、「バジル」というのは英名になります。16世紀にヨーロッパに伝わり、現在はスぺインやイタリア、フランスなど南ヨーロッパやアメリカで主に栽培されています。
日本には江戸時代に種子が漢方薬として輸入されました。黒い小粒の種子に水分を与えるとゼリー状に膨らみ、これで目の汚れを取り除く目薬とされました。
バジルは10種類以上あり、一般的に使用される種類は「スイートバジル」や「ブッシュバジル」が主流です。
バジルは食欲増進、消化促進効果があり、脂っこい料理に使用すると胃がもたれにくくなります。また殺菌作用があるので、生の葉をもんで擦り付けると虫刺されやにきびなど、炎症症状の緩和にも効果があります。微量ではありますが「サポニン」という成分を含んでいるので、咳止め効果も期待できます。
バジルの香りの成分「シネオール」は、蚊が嫌がるにおいのため、虫除けになります。同じく香りの成分である「テンペル」と「フェノール」には抗酸化作用があり、ガンを引き起こす活性酸素を抑える働きがあります。またバジルの種子には食物繊維が豊富に含まれるので、ダイエット補助食品としても効果が期待できます。
バジルの香りはリラックス効果や集中力を高める効果があるとされ、不眠症や頭痛に良いといわれています。
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