ターメリックは英名で、日本ではウコンの名で知られています。ショウガ科ウコン属の多年草で、インドや中国の熱帯アジアが原産国です。日本には、約500年前沖縄に薬草としてインドや中国南部から渡ってきました。
ターメリックは、寒さにも強くとても丈夫な植物で、土にもぐった大きな根っこの部分(根茎)のみを使います。根茎は、皮を剥いて5〜6時間煮込み、2週間天日で乾燥し、細かく砕き香辛料として使用します。
ターメリックには黄色の色素の元のクルクミンが多く含まれています。このクルクミンには抗酸化作用があり、胆汁の分泌を促し肝機能の障害を予防する効果があります。その為お酒を飲む前にウコンを摂取すると二日酔いに良いといわれています。
有害物質の解毒作用もあり、近年あるアメリカの大学教授の研究で「ターメリックのクルクミンと精油成分が活性酸素を除去に即効性があり、ガンを抑制する効果がある」と発表し、反響を呼びました。その他にも動脈硬化や高血圧症にも良いといわれています。
ターメリックは主に黄色着色剤として使われるのが一般的で味は殆どありません。
カレーを始め、たくあんやピクルス、マスタードの色付けやピラフやバターライスにも使います。また、高価なサフランの代用でブイヤベースの色付けにもよく使われています。
沖縄県ではターメリックを煎じて「うっちん茶」として飲みます。
煮込み料理には、スライスしたもの、炒め料理や色付けは粉末状のものが使われます。
水溶性で簡単に水に解けるため扱いやすい食材です。無味ですが若干土臭さがあり、フライパンで煎ると気になりません。