クリーム(生クリーム)はヨーロッパで17世紀の初め頃から菓子などの生地に使用され、18世紀には泡立てた生クリームが菓子作りに使われていました。日本では、1923年頃から生クリームの製造が開始されましたが、当時焼き菓子が中心で、生クリームを大量に使われることは少なかったようです。
昭和初期には本格的な生クリームが製造されショートケーキに似たお菓子も作られていましたが、戦争で洋菓子が作れなくなりました。終戦後、駐留軍が広めたクリスマスケーキから日本の洋菓子も活気を取り戻します。
1950年代、冷蔵ケースの普及と共に、生クリームのケーキも製造されましたが、当時はバターケーキが一般的でした。しかし徐々にシュークリームやプリンなどの菓子も多く作られ生クリームの需要が急速に高まりました。
1970年代より、デコレーション用の生クリームの開発で今のように生クリームのケーキが主流となりました。
乳脂肪分18%以上の牛乳から乳脂肪分を分離したものを生クリームと言います。日本では乳脂肪分20〜35%がコーヒー用クリーム、乳脂肪分45%以上がホイップ用とに分けられています。
牛乳から乳脂肪分以外の成分を取り除いたものなので、高脂肪、高カロリーです。良質なタンパク質やビタミンA、ビタミンD、カルシウムを含むので、成長期の子供には特に有効な栄養源といえます。
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