紀元前1100年から500年にかけて、スペイン東海岸全域を支配していた古代ギリシャ人やフェニキア人たちによってぶどうの樹と醸造技術が伝えられました。それがスペインワインの始まりです。しかし、今のようなスタイルのワインは、17世紀以降ガラス瓶とコルクが発明され密閉保存が可能となってからといわれています。
フルーツを入れて楽しむサングリアワインは、アンダルシア地方の人たちが劣化したワインの保存性を良くし、美味しく飲めるように創意工夫した名残りから始まったようです。
サングリアは赤や白のワインにフルーツとスパイスやハーブ・シナモンなどを混ぜ合わせて寝かせるのが基本ですが、甘味を加えたり炭酸飲料で割ったりして飲むなど各家庭の好みで作り方や飲み方は様々です。
サングリアに使うポリフェノールが含まれています。血液中に含まれる悪玉コレステロールは動脈硬化を起こす危険性があるのですがサングリアに含まれるポリフェノールにはそれを防止する働きがあります。
またサングリアの中に入れる柑橘類のフルーツには、カリウム、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養素が含まれています。
カリウムはナトリウムの排泄を促進し、高血圧予防やむくみ解消に効果があります。またビタミンCやビタミンEは風邪や感染症予防のほか、がん予防や老化防止、抗ストレス作用もあるといわれています。
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