明太子とは、スケトウダラの卵であるたらこに唐辛子などを付けられた辛子明太子をさします。明太子の歴史は古く、17世紀から18世紀の朝鮮に遡ります。当時朝鮮の漁師は、スケトウダラが捕れるとその卵を取り出して、塩辛などにして食べていました。これに唐辛子などをまぶして保存が利くようにしたのが辛子明太子の原型と言われています。元々は朝鮮での庶民の食べ物として親しまれていたものだったのです。その後この明太子の原型が九州に伝わり、現在まで続く明太子の老舗会社の初代社長である川原俊夫氏が韓国の代表的な漬物のキムチからヒントを得て辛子明太子として商品化しました。この商品化された日が1月10日だったので、この日を明太子の日としています。その後辛子明太子は九州から全国へと広まり日本中で親しまれるようになりました。今日では、明太子を使ったパスタや惣菜等数多くの料理に使用され、日本の食文化にしっかりと根付いています。また明太子という名前は韓国語でスケトウダラの卵を「明太(ミョンデ)」と表記しており、韓国にいた日本人がこれをメンタイと読んでいた事から、辛子明太子を商品化した川原氏がスケトウダラの子どもということで、「明太子(めんたいこ)」と命名しました。
スケトウダラの卵を使用します。塩でこの卵をシメて、日本酒かつお節の出汁や砂糖醤油ニンニクそして唐辛子粉に漬けて作ります。
スケトウダラの卵にはビタミンB1・B2・Eが豊富に含まれています。さらにドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸も含まれています。また唐辛子成分のカプサイシンが脂肪酸を分解します。 |