海苔の歴史は古いです。日本で最初の法律書である大宝律令(701年)には、朝廷への税金として約30種類の海藻類が挙げられていて、その中でも海苔は高級品だったと言われています。当時は庶民には高値の花で上流階級である貴族のごちそうだったようです。江戸時代中期になると、四角い板海苔が登場し、色々な具を芯にしてご飯を巻く海苔巻きが現在のファーストフードのような感覚で流行したようです。
海苔はご存知のように海藻からできています。現在、市販されている海苔のほとんどは養殖で生産されています。海苔の養殖が始まった江戸時代では、海苔のライフサイクルが分からず漁師の経験と感だけが頼りで現在のように一定した生産量はなかったようです。また、サイズも大判や小判などマチマチでしたが、発祥の地でもある浅草和紙の基本法に合わせて昭和40年代にタテ21×19(cm)のサイズに統一されました。
のりに最も多く含まれる成分はたんぱく質と食物繊維です。人間の体は約20%がたんぱく質でできています。
これは水分に次いで多い量です。 体の中では筋肉・皮膚・毛・赤血球・心臓・胃腸などの臓器、そして体のバランスを保つホルモンや化学反応を助ける酵素抵抗力をつける免疫体がたんぱく質で構成され、私たちの体はたんぱく質で出来ているといえます。また、海苔に含まれる食物繊維は野菜に含まれる食物繊維と違い柔軟で、胃壁や腸壁を傷つけることなく穏やかな整腸作用を行ないます。
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