古くからフランスやドイツの家庭料理として知られていますが、その起源は分かっていません。フランスやドイツなど欧米ではレバーペーストをパンに塗って食べることは一般的で、瓶詰めや缶詰の製品も多く市販されています。
主に牛・豚・鶏などのレバーを加熱調理し、ペースト状にしたものです。日本ではあまり馴染みがありませんが、豚や鶏、兎などのレバーをすり潰し調理したものを腸詰めにしたものもあります。また調理する際にたまねぎやセロリ、にんじんなどの野菜とボルトという度数の高い赤ワイン、ブイヨンやローリエといったハーブなどを使用します。
原料であるレバーは、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、葉酸など栄養を多く含んでいます。よく貧血ぎみの人はレバーを食べると良いと言いますが、それは吸収率の良い鉄分と葉酸を多く含むためで造血を助ける働きがあるからです。ビタミンB12も造血を助けます。さらに鉄の吸収を助けるビタミンCも含まれています。
他にもビタミンAは視覚機能を正常に保ち、粘膜や皮膚を丈夫にする効果があります。また良質のたんぱく質を含んでおり肝細胞を再生し、ビタミン・ミネラルが肝機能を活発にする働きがあり、肝臓病の治療食にもなります。
最近では体内の毒素を殺すケルセチンと協力する亜鉛が多く含まれるので、デトックス効果も認められています。 |