ピクルスの原型は4000年以上昔から存在していたといわれています。
紀元前2000年頃には、インド原産のきゅうりがメソポタミア文明で栄えたチグリス川流域へ持って来られ、ピクルスとして保存され食べられていたようです。その後、ヨーロッパ全土、アメリカへと伝えられました。
ピクルスは、食材を発酵させるタイプと発酵させないタイプがあります。
発酵させるタイプは、食塩と香辛料に食材を数日漬け込んで発酵させて、強い酸味と風味を食材につけます。
サワークラフトがこの製法で作られています。
発酵させないタイプは、一度塩漬けした食材を塩抜きしてから酢やワインのような保存性のある液に漬け込んで作ります。ハンバーガーなどに入っているピクルスはこの製法で作られています。
発酵させて作るピクルスには、整腸作用のある乳酸菌が大量に含まれているため、便秘や肌荒れなど腸内環境の悪化が原因のトラブルに効果があります。
また、クエン酸が豊富に含まれており疲労時の自然治癒力が高まります。
そして、野菜に含まれるビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素をそのまま保存できるので、肌の調子を整えたり、疲労回復、整腸作用が期待できます。
発酵させないピクルスの漬け込み液に含まれる酢は、疲労回復、食欲増進、胃もたれや消化不良の防止、さらには血圧、コレステロール低下作用があるとされています。
どちらも、ピクルスは生活習慣病予防に効く栄養素や成分が取れる保存食です。 |