韓国のお酒好きの人達に欠かせない伝統酒マッコリの起源は、紀元前約1000年前に朝鮮の始祖神であるタングンが百姓達に農業を教えた頃だと伝えられていますが、正確な起源は分かっていません。
マッコリの“マッ”は大ざっぱ、“コリ”は濾(こ)すという意で「あらごし酒」を意味しています。白く濁っているため「濁酒」、あるいは農事を行いながら飲んだため「農酒」などと呼ばれています。韓国では米を原料にした「酒マッコリ」、ろ過せず米粒がそのまま浮かんでいる「ドンドンジュ」などが人気です。
マッコリはもち米や麦、小麦粉などを蒸して麹と水を混ぜて発酵させた韓国固有の酒で、白く濁りアルコール度数が6〜7度と比較的低いのが特徴です。
行程は、蒸し米と小麦麹(こうじ)をあわせて一段で仕込む速醸酒で、3〜4日で仕上げ、上層の清澄と下層の濁りを分けずに、そのまま合わせて濾した濁酒です。若干の粘性と弱い甘味や酸味が特徴です。
マッコリには、たんぱく質とビタミンB複合体があり皮膚の美容に良く、アルコール成分は血液の循環と新陳代謝を活発にし、体内に蓄積された疲労物質を除去します。
また含有する乳酸、クエン酸、りんご酸、酒石酸などの有機酸は、疲労物質が溜まると表れる皮膚の荒れやシミ・ソバカス等を防ぐ効果があります。たんぱく質と糖質は飲酒によって起こるエネルギー源である血糖の減少を防ぎ、ビタミンB2とコリンは肝臓の負担を軽くし、アルコール性肝硬化症や栄養失調減少を予防する事が出来るとされています。
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