オイスターソースは広東料理の炒め物、煮込み料理に良く使われ、現在では日本でも料理に欠かせない調味料になりました。料理に甘くこってりとした海鮮風味をつけてくれるオイスターソースですがこれを一番最初に作ったのは、李錦記(リキンキ)の創始者「李錦裳」(リ・キンシェン)です。
中国では一般的にカキを生で食べる習慣がなく、生カキを塩蔵保存した後、干しガキとして食べていました。今から100年以上前、中国広東省にて料理店を経営していた李錦裳は、前日調理したカキから独特のエキスが出ているのを発見し、このエキスを濃縮し砂糖などで味を調整た液体調味料を発見したとされています。
オイスターソースの主原料はカキ汁(エキス)です。カキ汁はカキを塩茹でした時に出来る煮汁で、これを加熱濃縮し、小麦粉、でん粉で濃度を調整します。さらに砂糖、うま味調味料などを加えて調味し、アミノカラメルで色を調整したものです。
また、カキ類は海のミルクと言われるほど栄養値の高い食品でタウリン、グリコーゲン、鉄、亜鉛が多く含まれています。しかしカキエキスになるとその栄養素は少ないようですがオイスターソースには貧血に良いビタミンB12が多く含まれています。
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