ソースといえば日本では、主にウスターソースを指しますが、一般的にはソースは玉ねぎやトマトなどの野菜とリンゴなどの果実に色々なスパイスを材料として作られる液状、またはペースト状の調味料のことです。種類は多彩で、ウスターソース以外にもとんかつソースやオイスターソース、デミグラスソースなどがあります。またタバスコやマヨネーズ、トマトケチャップもソースといえます。その他に醤油もソイソースと言われるのでソースの仲間になります。
1835年頃のイギリス・ウスターシャー州で、ある主婦がリンゴや野菜の切れ端などに塩やスパイスをふって保存しておいたものを数ヶ月放置して偶然に出来あがったものが後のウスターソースとなったといわれています。
日本にソース類が入ってきた時期は不明ですが、江戸時代末期ではないかと考えられています。日本で使用されているウスターソースはイギリス産のものとは材料も異なるので別物と言えます。イギリス産はアンチョビが使われており、味も魚醤に似ています。一方日本産は果物と野菜にスパイスを加えたもので茶褐色や黒色をしており、塩辛さの他に野菜や果実の甘味・酸味があり日本独自の調味料です。
ウスターソースの原料のトマトにはリコピンが含まれていてウスターソースの抗酸化を助ける作用があり、生活習慣病の予防に役立ちます。また、使われるスパイスの1種のタイムというハーブは臭いを消す効果や殺菌作用もあります。りんごは体内の塩分を排出してくれるカリウムが含まれ、さらに消化吸収を助ける働きもしてくれます。
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