日本から朝鮮半島へ唐辛子が伝来した後、17世紀にコチュジャンの原型ができ、19世紀には今のものに近いものができたとされています。
ソウルから車で3時間の場所にある全羅北道(チョルラプット)淳昌(スンチャン)郡はコチュジャンの産地として有名で、「コチュジャン村」があり、ずらっと並んだカメや吊るした味噌玉などをみることができます。
朝鮮の代表的な発酵食品で、「コチュ」は唐辛子、「ジャン」は醤(ひしお)で日本でいう味噌を指しています。
その名の通り、乾燥させ粉末にした唐辛子粉、大豆で作った麹、餅米粉、塩が主な原材料です。
麹が味の決め手で、秋に収穫した大豆を柔らかくなるまで煮て潰し、四角く固めて縄で縛ります。
1日置いてから風通しの良い場所に1ヶ月吊るし、その後オンドルと呼ばれる伝統的な床暖房の部屋に置かれます。すると、縄を中心に麹菌が表面を覆い大豆麹ができます。
地域によって餅米粉は小麦やさつまいもが使われます。
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは、胃粘膜を塩酸や胃酸などから保護する役割をしている胃の粘液の分泌を促進する働きを持っています。また、新陳代謝を活発にし体脂肪を燃焼させる働きや、毛細血管の血液循環が改善による、むくみ、肩こり、冷え性の解消、肥満の予防や改善に効果的です。 |