紀元前5世紀(縄文時代)に作られた「内科疾患について」に記載されているヒポクラテス内科学の特徴は、医学の基本を原因と結果という図式で病気を見ることに重点をおいていた。なぜなら、この時代は解剖学や細菌学もなかったため、病気の原因を突き止めることは容易ではなかったからだ。そこでヒポクラテスが目を向けたのが「環境」であった。同じ人間が住むところの違いによって体つきが違ったり、健康に恵まれたり、そうでなかったりする。これらを基本に、無いか関連のさまざまな病気について、その原因・症状・治療法を記述した。
この時代は、自然の変化による病気しかなかったため、主な病気として、肺結核、肝臓病、脾臓病、腎臓病などがあげられ、特に一つの病気を多種に分けていた。
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