ヒポクラテスの癒す力

2008.03.31更新
(38)日本医学に影響を与えたヒポクラテス
日本の医学史を知る上で西洋医学と同様に宗教医学・神殿医学との関係が重要になってくる。初期の頃の日本医学では草根木皮の漢方および僧医の加持祈祷、呪文である宗教的経験が古代から引き継がれてきた。もちろん欧米にも古くから先人を敬愛・尊敬する風習はあった。1700年江戸時代中期にはオランダ語によって西洋の学術を研究しようとする学問が現われてきた。それが蘭学である。蘭学医の中でも杉田玄白、大槻玄沢らが牽引役となった。その蘭学医たちの努力によって西洋医学が導入され、日本の医療の世界が変貌していった。その基礎となったのがヒポクラテスである。ヒポクラテスが日本で最初に紹介されたのは足利時代と言われている。以後南蛮時代にはキリシタン布教とともに西洋医学が盛んに行われた。その代表的なものがヒポクラテス医学である。ヒポクラテス医学が普及すればするほど日本の医師にとってヒポクラテスは理想的医師像(医聖)として広まっていった。その普及に一役かったのが肖像画であり、銅版画およびブロンズ像であった。この西洋の医神であるヒポクラテスを崇拝することが医学を賛美することにつながり、自分たちの心の支えとなっていった。


(71)骨の自然性 (1)
(70)流行病 (3)
(69)流行病 (2)
(68)流行病 (1)
(67)内科疾患について(3)
(66)内科疾患について(2)
(65)内科疾患について(1)
(64)病気を見分ける方法
(63)古代においての「急性病」(5)
(62)古代においての「急性病」(4)
(61)古代においての「急性病」(3)
(60)古代においての「急性病」(2)
(59)古代においての「急性病」(1)
(58)自然は病気の医者である
(57)四体液病理説
(56)ヨーロッパとアジアの違い(2)
(55)ヨーロッパとアジアの違い(1)
(54)病気と四季の関係(2)
(53)病気と四季の関係(1)
(52)人間の本性
(51)自然こそ病気の医者(2)
(50)自然こそ病気の医者(1)
(49)病は風の変化によって起こる
(48)古代特有の病「神聖病」
(47)古代の医術(4)古代の病気の形態
(46)古代の医術(3)ヒポクラテスの食餌法
(45)古代の医術(2)医術の知識の重要性
(44)古代の医術(1)医術の起源
(43)ヒポクラテス医学は全人的医学
(42)自然学から生まれた医者(Physician)
(41)神殿医学から自然医学に与えた影響(3)
(40)神殿医学から自然医学に与えた影響(2)
(39)神殿医学から自然医学に与えた影響(1)
(38)日本医学に影響を与えたヒポクラテス
(37)なぜ「医学の父」と崇められたのか
(36)医学は哲学から科学へ
(35)人間も自然の一部
(34)医師のモラルと良心(2)
(33)医師のモラルと良心(1)
(32)弱い痛みが強い痛みに隠される
(31)性ホルモンの影響を知る
(30)健康なときこそやるべきこと
(29)誰にでもある「癒す力」
(28)医者と患者のいい関係
(27)ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(2)
(26)ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(1)
(25)ワインの薬効
(24)ヒポクラテスの痔治療
(23)よい食習慣
(22)血液型による効果的な食事法
(21)病気を引き起こす原因は変化である
(20)気候風土と人間の関係性
(19)人間の体と季節の関係
(18)人間にとって最も大切なものは健康である
(17)病気を引き起こす原因は変化である
(16)人間が見る夢は心身の状態や病気と深い関係を持つ
(15)医者と患者のいい関係
(14)ダイエットの理想的な方法
(13)ヒポクラテスの人物像
(12)年齢と季節の関係
(11)女性は湿性で冷たく、男性は乾性であったかい
(9)「4」を持つヒポクラテス医学
(8)ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(2)
(7)ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(1)
(6)神経系を脅かす投薬治療
(5)治療は患者さん自身が自由に選択できる
(4)個人差を無視する現代医学
(3)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力
(2)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力
(1)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力

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