わが国では血液型といえば占いの一種と考えられていますが、自然医療の分野では健康や病気にはとても大切なものとして扱われています。
アメリカの著名な医学者によれば「血液こそが人間の生命そのものであり、健康や病気、体力や気力、ストレスの感じ方や性格に至るまで、血液型は人間と深くかんけいしている」と語っている。
人類の発祥の地はアフリカであることは広く知られている。血液型もまた人類の誕生と起源は同じです。原始時代には、病原菌や寄生虫に対して抵抗力の強いO型人類が生き延びました。その後、移住型の狩猟生活から定住型の農耕生活のかわり、新しい食生活への対応の結果としてA型が出現するようになりました。やがて人類がヨーロッパ、そして南北アメリカなどの不毛の地に移住したことがきっかけとなってB型が出現しました。そして、人類が交流するようになってAB型が生まれたのです。農耕民族としての歴史が長く、外国との交流が閉ざされていた日本でA型が多いのも、こうした説明から納得することができます。
血液型の歴史をさかのぼってみると、個人個人によって生活方法や必要な栄養素、食事にちがいがある理由が明らかになってきます。
O型はもともと狩猟民族ですから、性格は強く、活発で、新陳代謝も旺盛です。食事は肉を中心とした動物性タンパク質を多く取ることは必要ですが、米やパン、乳製品などはうまく消化できないので控えた方が賢明である。疲労やストレスには高タンパク質の食物が効果的で、ダイエットする場合はには代謝効果を高めるレバーやほうれん草が有効です。
A型は農耕民族の性質を持つため、落ち着いていて、規則正しいのが特徴です。食生活や環境の変化に対する適応力はあるのですが、抵抗力が弱く、内臓や消化器官は繊細です。A型は自分で作物を育てて収穫した人類最初のベジタリアンですから、野菜を中心とし、豆腐、穀物、果物との相性が最適です。反対に、肉や乳製品の摂りすぎは肥満や糖尿病の原因になります。
B型は遊牧民で柔軟性があり、病気やストレスへの抵抗力が強く、バランスがとれています。食事もバラエティ豊かな食品を摂ることができますが、なかでも乳製品が必要で、野菜や肉、穀物、果物も体の代謝を高めるので相性がよいといえます。もちろんダイエットにもこれらの食品は有効で、運動は軽度なものを続けることで十分な効果があります。
AB型は世界人口の5パーセント程度とめずらしく、A型とB型の両方の性質を受け継いでいます。環境や食生活の変化に臨機応変に対して、免疫力も非常に高いのですが、消化管は繊細です。食事はいろいろなものを少しずつ摂るのがよく、食べすぎに注意すれば、ほとんど全てのものを食べることが出来ます。A
B型の歴史は浅く、現代的な性質を持っているといえます。
<ヒポクラテスの教え>
栄養とは体を養うものである。栄養は一つであるが、栄養物は多である。
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