古代の急性病の養生法は植物やハーブを中心としたものだった。特にヒポクラテスは養生法の有効生について論説を出している。それはまず健康を保っている人の養生法から学び取る事が最も良いとした。病気、特に急性時の養生法は多種多様で、飲・食の両方とも、常にあまり変えない単純な食餌法を取っていく方が、突如として変化させるのと比べ、一般的に健康を害することが少ない。急に変化させると、一日一食の人も二食の人も、健康を害して弱くなってしまう。
一日一食で昼食を食べない人が昼食を摂れば、直ぐに体調を崩して、身体が重く感じるようになる。また衰弱し動作が鈍くなってしまう。更に、夕食まで摂ればすっぱいげっぷまで出てくる。人によっては下痢を起こすこともある。これは胃腸の負担がいつもと違っているため、普段は空っぽになるはずが、一日二度も食事を摂ることによりいっぱいになり消化出来ないからである。
普段は摂らない昼食を摂った場合には、次のようにする必要がある。それは食後眠ることである。それは夕食後眠るのと同じである。昼食が冬であれば寒さを、夏であれば暑さを避けて摂るようにすると良い。もし眠れない時は、ゆっくりと長い距離を散歩する、その後、夕食を抜くか、軽いものを少量だけ摂る。飲み物はさらに少量にして、水に薄めたものは一切摂らない。