ヒポクラテスの癒す力

2004.11.02 更新
(12)「年齢と季節の関係」

春と初夏は子供と若者が元気です。
彼らは体温が高いのでこの季節はもっとも合いやすいのです。ただし、気温が大きく変化しますから、風の変化も当然大きくなります。よって、この季節は皮膚病やのどに関する病気がおこりやすくなります。また、環境の変化の激しさから、精神が不安定になり、躁鬱病などをおこしやすくなります。

次に、夏と秋の中ごろは老人が元気で健康です。
なぜなら老人は体温が低いので、この期間は気温に対して調整しやすいのです。ただし、夏は下痢症状、あせも、熱疾患が増えてきます。それは、高温によって食べ物が腐りやすく、食中毒や感染症に対して体が抵抗しにくいからです。

晩秋と冬は中年が元気で健康です。
それは中年が温かさと寒さの両方の性質を持っているからです。晩秋は秋の温かさが残るとともに冬の寒さがあります。例えば朝がとても温かいと夕方に寒くなったり、逆に夕方温かければ朝が急に寒くなったりします。そのような変化に対して中年の中間的体質が対応しやすいからです。

この期間中の変化に対応できない世代は一日の温度変化によって不規則な熱が出たり、あるいは尿の出方が変化してきます。また、神経的な原因による胃や消化器系の疾患、関節の痛み、及び股関節などの痛みが発生しやすくなります。


(71)骨の自然性 (1)
(70)流行病 (3)
(69)流行病 (2)
(68)流行病 (1)
(67)内科疾患について(3)
(66)内科疾患について(2)
(65)内科疾患について(1)
(64)病気を見分ける方法
(63)古代においての「急性病」(5)
(62)古代においての「急性病」(4)
(61)古代においての「急性病」(3)
(60)古代においての「急性病」(2)
(59)古代においての「急性病」(1)
(58)自然は病気の医者である
(57)四体液病理説
(56)ヨーロッパとアジアの違い(2)
(55)ヨーロッパとアジアの違い(1)
(54)病気と四季の関係(2)
(53)病気と四季の関係(1)
(52)人間の本性
(51)自然こそ病気の医者(2)
(50)自然こそ病気の医者(1)
(49)病は風の変化によって起こる
(48)古代特有の病「神聖病」
(47)古代の医術(4)古代の病気の形態
(46)古代の医術(3)ヒポクラテスの食餌法
(45)古代の医術(2)医術の知識の重要性
(44)古代の医術(1)医術の起源
(43)ヒポクラテス医学は全人的医学
(42)自然学から生まれた医者(Physician)
(41)神殿医学から自然医学に与えた影響(3)
(40)神殿医学から自然医学に与えた影響(2)
(39)神殿医学から自然医学に与えた影響(1)
(38)日本医学に影響を与えたヒポクラテス
(37)なぜ「医学の父」と崇められたのか
(36)医学は哲学から科学へ
(35)人間も自然の一部
(34)医師のモラルと良心(2)
(33)医師のモラルと良心(1)
(32)弱い痛みが強い痛みに隠される
(31)性ホルモンの影響を知る
(30)健康なときこそやるべきこと
(29)誰にでもある「癒す力」
(28)医者と患者のいい関係
(27)ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(2)
(26)ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(1)
(25)ワインの薬効
(24)ヒポクラテスの痔治療
(23)よい食習慣
(22)血液型による効果的な食事法
(21)病気を引き起こす原因は変化である
(20)気候風土と人間の関係性
(19)人間の体と季節の関係
(18)人間にとって最も大切なものは健康である
(17)病気を引き起こす原因は変化である
(16)人間が見る夢は心身の状態や病気と深い関係を持つ
(15)医者と患者のいい関係
(14)ダイエットの理想的な方法
(13)ヒポクラテスの人物像
(12)年齢と季節の関係
(11)女性は湿性で冷たく、男性は乾性であったかい
(9)「4」を持つヒポクラテス医学
(8)ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(2)
(7)ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(1)
(6)神経系を脅かす投薬治療
(5)治療は患者さん自身が自由に選択できる
(4)個人差を無視する現代医学
(3)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力
(2)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力
(1)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力

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