ヒポクラテスは病気の原因の特定と処方について、病気によって患者が衰弱してしまうのは何故か、絶食によるものか、苦痛によるものか、何らかの刺激によるものか、あるいは様態の急変しよるものか区別する必要があり、容体が悪くなったのは体質や習慣によるものかを見分けなければならないと言っている。このような知識を持っていれば患者を救うことが出来るが、知らなければ死なせてしまうこともる。
医者として最も深刻な間違えを犯すのは、患者が苦痛や容体の変化によって衰弱しているとき、衰弱したものを間違えて絶食させた為だと分からずに、その養成を続けて容体を悪化させることだ。
人間は、長時間眠らないでいると飲食物の消化が悪くなり、逆に寝すぎると体に締まりが無くなり、倦怠感や頭重感に襲われる。
次に沐浴による養成法であるが、沐浴は病気によって利用する回数が違うが、病人によってはかなり有益である。
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