ヒポクラテスの教えの中に「男性は火の傾向が強く、乾性で温かいのに対して、女性は水の傾向が強く、湿性で冷たい」というのがあります。この特性をうまく取り入れて飲み物や食べ物を指導したのが、本来のダイエット法です。それは、活動する”火”に傾きすぎると保養する”水”が必要になり、保養する”水”に傾き過ぎると活動する”火”が必要になるというように、常にバランスを考えることが重要なのです。
人間が口にする飲食物にも、「火、温めるもの」と「水、体を冷やすもの」とがあります。前者は「血を濃くするもの」で、具体的には牛肉、鶏肉、チーズ、蜂蜜、ハゼ、スズキ、カキ、アスパラガス、ブドウ酒などです。人間の体質でいえば、陽性(体が温かく、高血圧型)になります。後者は「血を薄くするもの」で、具体的には豚肉、うなぎ、かに、にんにく、玉ねぎ、ニラ、大根、ブドウ、りんご、水などです。人間の体質は陰性(体が冷たく、低血圧型)になります。
今日、ヒポクラテスが病気の原因だとした日常生活における変化の振幅はさらに強まっており、そうした生活環境が自然治癒力を弱めています。よってもう1度原点に戻ってヒポクラテスの食事方を参考にしてみてはいかがでしょうか!?
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