古代は一日三食ではなかった。それが一日三回も満腹になるまで摂ると、苦しみはもっと激しくなる。それが四回以上摂ると、更にひどい状況になり得る。しかし中には一日三回摂っても何も影響がない人も沢山いるが、彼らはその方法に慣れているからである。
一方、一日二食の人が昼食を抜くと元気が無くなり、どんな動きにも無気力になり腹痛すら起こす。そして更に胃腸が重く下がったような感じになり、尿は熱っぽくて黄色く、大便は細く黒くなる。人によっては口の中が苦くなったり、目がへこんだり、こめかみがピクピク痙攣を起こしたり、手足が冷たくなったりする。昼食を食べ損なった人の多くは、きちんと夕食を摂ることが出来ない。もし、夕食を摂ると、胃腸が重くなり昼食を摂っている時と比べ眠りが浅い。
健康な人でも、養生法を半月ほど変えただけでこのようになるのだから、日常の食事の回数を増やしたり、減らしたりすることがいかに悪いのか明らかである。普段一食か摂らない人は丸一日の絶食を次のようにすると良い。苦痛となる寒さ、暑さ、それに体力の消耗を避け、夕食の量は普段より少なめにし、むしろ水分は多めにすると良い。翌日は昼食を軽く摂り、徐々に普段のペースに戻すと良い。以上の事実も、病気を引き起こす最大の原因が、我々の体質が習慣の急激な変化にある事を示している。そのために時期を誤って絶食させたり、また状態が極めて悪く炎症がある時には、食事を与えることは避けた方が良い。