ヒポクラテスの癒す力

2006.06.15更新
(27) 「ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(2)」

<ヒポクラテスの教え>
医術は人間が行なう技術の中で最も神聖で高貴な行為である。したがって、医術を身につけようとする人間の資質や施す教育がきわめて重要である。

近年、医療ミスが深刻な問題としてマスコミをにぎわせているが、そうした事故を起こす以前の根本的課題として、このような考え方が吟味されているだろうか。

ヒポクラテスは、次のような厳しい教訓も残している。

<ヒポクラテスの教え>
聖なることは聖なる人にしか知ることは出来ない。不親切であってはならず、時には奉仕の精神で治療をするべきだ。

医師とは医療者としてふさわしい資質を備えたうえで、実地の経験を積み、医学的知識を自分のものにするために、さらに厳しい修行を積んだ者のみに与えられる資格だ。

医療技術は植物の成長のようなもので、医師という優れた大地に知識という種をまき、経験を積み重ね、よく耕すことで立派な花を咲かせ、実を結ぶことができる。
 こうした意識のもとで自らの資質を高め、経験を積み、知識を蓄えた医師でなければ、安心できないのも事実だ。これはヒポクラテス時代の特殊事情だとは考えられない。現代でもこの三要素が揃わないと医療技術が発展し続けられないと思う。


(71)骨の自然性 (1)
(70)流行病 (3)
(69)流行病 (2)
(68)流行病 (1)
(67)内科疾患について(3)
(66)内科疾患について(2)
(65)内科疾患について(1)
(64)病気を見分ける方法
(63)古代においての「急性病」(5)
(62)古代においての「急性病」(4)
(61)古代においての「急性病」(3)
(60)古代においての「急性病」(2)
(59)古代においての「急性病」(1)
(58)自然は病気の医者である
(57)四体液病理説
(56)ヨーロッパとアジアの違い(2)
(55)ヨーロッパとアジアの違い(1)
(54)病気と四季の関係(2)
(53)病気と四季の関係(1)
(52)人間の本性
(51)自然こそ病気の医者(2)
(50)自然こそ病気の医者(1)
(49)病は風の変化によって起こる
(48)古代特有の病「神聖病」
(47)古代の医術(4)古代の病気の形態
(46)古代の医術(3)ヒポクラテスの食餌法
(45)古代の医術(2)医術の知識の重要性
(44)古代の医術(1)医術の起源
(43)ヒポクラテス医学は全人的医学
(42)自然学から生まれた医者(Physician)
(41)神殿医学から自然医学に与えた影響(3)
(40)神殿医学から自然医学に与えた影響(2)
(39)神殿医学から自然医学に与えた影響(1)
(38)日本医学に影響を与えたヒポクラテス
(37)なぜ「医学の父」と崇められたのか
(36)医学は哲学から科学へ
(35)人間も自然の一部
(34)医師のモラルと良心(2)
(33)医師のモラルと良心(1)
(32)弱い痛みが強い痛みに隠される
(31)性ホルモンの影響を知る
(30)健康なときこそやるべきこと
(29)誰にでもある「癒す力」
(28)医者と患者のいい関係
(27)ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(2)
(26)ヒポクラテス流・正しい医者の選び方(1)
(25)ワインの薬効
(24)ヒポクラテスの痔治療
(23)よい食習慣
(22)血液型による効果的な食事法
(21)病気を引き起こす原因は変化である
(20)気候風土と人間の関係性
(19)人間の体と季節の関係
(18)人間にとって最も大切なものは健康である
(17)病気を引き起こす原因は変化である
(16)人間が見る夢は心身の状態や病気と深い関係を持つ
(15)医者と患者のいい関係
(14)ダイエットの理想的な方法
(13)ヒポクラテスの人物像
(12)年齢と季節の関係
(11)女性は湿性で冷たく、男性は乾性であったかい
(9)「4」を持つヒポクラテス医学
(8)ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(2)
(7)ヒポクラテスが教える120歳まで生きる法(1)
(6)神経系を脅かす投薬治療
(5)治療は患者さん自身が自由に選択できる
(4)個人差を無視する現代医学
(3)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力
(2)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力
(1)医学の父ヒポクラテスが教える癒す力

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