最近は勉強やオフィスでもパソコンを使うことが多く長時間の使用で腕ははってきてしまいます。
どうしてもキーボードを使うことが多いと腕に疲労がたまりやすくなります。
このことは特に指を動かす前腕部は意外にこわばりを起こしがちです。
この前腕部には非常にたくさんの筋肉が複雑にかさなりあって配置しており、手の巧妙な動きを可能にしています。
その主なものは指と手首を曲げる筋肉群と伸ばす筋肉群です。前腕のストレッチ体操はこれらの筋肉群のこわばりを緩めて柔軟にする体操です。
この体操を仕事の後に行うことで、書き物やパソコンの使用でこばった筋肉の疲労を取ることが出来ます。
スポーツによる肘の障害で代表的なテニス肘(外側上顆炎)やゴルフ肘(内側上顆炎)の予防に役立ちます。その他細かい微妙な作業(手芸、工芸)をする前に行うとスムーズに作業をすることが出来ます。
(1)まず両方の手のひらを胸の前でピッタリと合わせます。
(2)右手の力は抜いて左手で右手首と右指の全体を押し込むように後ろへ反らせます。 前腕部に張りを感じたら止めて、30秒から60秒この状態を維持します。
(3)次に右手を軽く握って左手をその甲に添えます。
(4)右手首を下に曲げて前腕部に張りを感じたら止めて、30秒から60秒この状態を維持します。
これをそれぞれ2セットずつ行います。 反対側の左手も同様に行います。
前腕部の筋肉群は小さな筋肉なのでストレッチ体操による副作用も起こりづらく、比較的安全です。ただし疲労がたまっていてこわばりが強いときは入浴後の時間を選んで行ってください。
またスポーツによる障害を防止する目的で行う場合は、その前に無理のない範囲で柔軟体操として行うとよろしいです。