首屈筋群(くびくっきんぐん)は胸鎖乳突筋、斜角筋群(前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋)、頚椎のすぐ前側にある椎前筋群(頚長筋、頭長筋、前頭長筋、外側頭長筋)、舌骨筋群などの総称です。
これらの筋肉が共同して頭部、頚部を前屈させます。これらの筋肉は左右対称に付いている筋肉で片側が働くことにより頭を回したり、首を側屈させる働きも持っています。
また斜角筋群は第1、第2肋骨を引き上げる働きがあり、深呼吸のとき、胸腔を広げ、吸気(息を吸う)にも役立っています。
前斜角筋と中斜角筋の隙間を斜角筋隙といい、この隙間から腕神経叢という神経や鎖骨下動脈が通っています。何らかの影響でこれらの筋肉に緊張が生じると腕神経叢を圧迫してしまい、腕や手に痺れがでてきます。このことを斜角筋症候群と呼び、胸郭出口症候群の一つです。
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