人間だけが他の動物と異なり二本の足で立ったり歩いたりできるのは、重力や地面の状態に合わせて手や足、からだを支えている筋肉群を細かく動かせる能力が発達しているからです。また人間だけが話をしながら手仕事ができたり、声を出しながら本を読んだりなど複雑な作業もできます。
このように多量の情報を一挙に処理し判断できるコンピュータのような正確な脳ですが、くるいが生じる場合があります。悪い姿勢や生活習慣が続くと中枢神経である脳と脊髄を全体覆って硬膜にねじれが起こります。この硬膜は右脳と左脳の境目にも入り込んでいるため、ねじれてしまうと微弱ですが脳に圧力の不均等が起こり脳の仕事に悪影響がでます。そうするとバランス感覚が崩れ真直ぐに歩けなかったり、いままで当たり前にできていた動作が突然できなくなったりします。その他、知能の発育が遅れている幼児や脳梗塞で神経細胞にダメージを負った人のリハビリにも使える体操です。
(1)ベットや床に上向きで“きょうつけ”の姿勢で寝ます。
(2)肩幅まで足を開きかかとを付けたまま内側に近づけます。その際つま先がより内側に向いた側が悪い側です。(これは、左が悪い例です)※以下は左が悪い例です。右の場合は反対に行います。
(3)1の姿勢に戻し、左腕を頭の方向に真っ直ぐの伸ばし顔を左に向け右ひざも曲げます。
(4)右腕を頭の方向に真っ直ぐに伸ばし顔を上に向け左ひざを曲げます。 ※3と4の各動きは同時に行うのがポイントです。
これを1セットで全部で10セット行います。