腕の動作の内、最も多いのは肘を曲げる動作です。この肘を曲げる時に使うのが上腕二頭筋です。上腕二頭筋はいわゆる二の腕の力こぶを作る、力持ちを象徴する腕の代表的な筋肉です。肩甲骨の二箇所から始まり、前腕の橈骨に付きます。上部先端が二つあるので二頭筋の名が付いています。上腕二頭筋は全ての動作に関わり、その分疲労が蓄積しやすく硬くなりがちです。
この上腕二頭筋のストレッチング体操は疲労して硬くなった上腕二頭筋を柔らかくし、腕の疲労を回復する効果があります。 例えばパソコンを使っている時、腕はあまり動いていませんが、上腕二頭筋は腕を支えるために絶えず収縮しています。パソコン操作が多いお仕事の方で腕の疲れを感じている方にもおすすめのエクササイズです。また、上腕二頭筋は三角筋や僧帽筋と連結しており、肩コリも軽減できます。
1.壁から40〜50cm離れた位置に背を向けて姿勢良く立ちます。
2.右腕を後方、水平に伸ばして、指を上に向けててのひらを壁につけます。
3.てのひらを壁につけたまま、膝を心持ち曲げ腕の張りを感じたら止めて30〜60秒維持し1の姿勢に戻します。 左右2セットずつ、お風呂上がりなど体が温まっている時に行うとより効果的です。
この上腕二頭筋のストレッチング体操は肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)の方は行わないで下さい。肩関節周囲炎の症状を悪化させる可能性があります。