腹直筋はお腹の筋肉で、いわゆる腹筋のことです。
お腹の中には腹膜という袋があり、内蔵や血管、神経が入っています。その袋を腹直筋が腹圧という力で膨らませて各臓器を正しい位置に保ち正常な働きを維持しています。また、姿勢を保持する役割もあります。
腹直筋が支える腹圧が低下すると、腹膜がしぼみ内臓や血管、神経が圧迫され、血行や神経伝達が低下してしまいます。この、腹直筋を鍛えることで腹圧が増し、排便・分娩・嘔吐・咳なとのときにも重要な働きをします。
また便秘がちな人や、猫背が気になる人にもおすすめのトレーニング法です。
1.仰向けに寝た姿勢で両膝を直角に曲げます。
2.右の膝を胸の方へ引き寄せ膝に両手を重ねます。
3.頭と肩を床から上げ姿勢を保ったまま、右脚と両手で思いっきり押し合いその姿勢を6〜7秒保持します。
脚を入れ替えて、同じ運動を行い1セット。これを5〜8回繰り返してください。
特に行う時間の指定はありませんが、ケガの防止の為に入浴後など筋肉がほぐれた時に行うと安全です。
体のバランスを整えるため、腹筋群のトレーニングに合わせて背筋群のトレーニング「ダンベル体操の基本2」も合わせて行うとよいでしょう。