胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は胸骨と鎖骨から耳の後ろの骨の突起(側頭骨の乳様突起)まで伸びる筋肉で首の筋肉の中ではもっとも目立つ主要な筋肉のひとつです。
胸鎖乳突筋は首の両側にあり、左側の胸鎖乳突筋が使われると頭を右側へ振り向ける動作が起こります。同様に右側が使われると左側へ振り向ける動作が起こります。また、うなずくような頭を下へ向ける動作では、両側の胸鎖乳突筋が使われ縮みますが見上げる時は、主に使われる筋肉とはなりません。
日常生活では、後ろへ振り向いたり下に向いたりという動作が多いので胸鎖乳突筋は損傷しやすい筋肉であるといえます。先天的に片側の胸鎖乳突筋が短いと斜頚の原因にもなります。
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