「ああ、肩がこった。」誰でも一度は言ったことのあるセリフです。日本人は世界で最も肩こりを訴える国民といわれるほど肩こりは日本人にとってポピュラーです。
その肩こりの実体がここで扱う僧帽筋のこりなのです。僧帽筋は後頭部から背中全体を大きく覆う菱形をした人体で最大の筋肉です。
デスクワークなどで背中を丸める姿勢を長時間とっていると僧帽筋は強く収縮して徐々に硬くなってしまいます。
肩こりを日常的にお感じの方はこの僧帽筋のストレッチで肩こりを解消してください。
いわゆる肩こりの多くはこの僧帽筋の疲労とこわばりそのものです。特にここで紹介する僧帽筋の上部のストレッチをすると肩こり解消に効果があります。
僧帽筋は背中全体を覆っていて体の保温の役目を果たしている筋肉でもあります。体温調節など自律神経の不調をお感じの方にもお奨めです。
(1)僧帽筋上部のストレッチ 立位で両手をお尻の裏側で組み強く組んだ手を下へ引き下げます。
(2)さらに首を右前方へ倒し肩に張りを感じたら止めて、30秒から60秒この状態を維持します。
(3)反対側も同様に行います。
(4)これを2セットずつ行います。
(5)僧帽筋下部のストレッチ まず体育座りをして両腕をももの裏で組みます。
(6)上半身をかがめながら両肩を強くすくめながら背中の張りを感じたら止めて、30秒から60秒この状態を維持します。
(7)これを2セット行います。
こりをほぐすのに最も有効なのは入浴後です。体が温まらないうちに行うと有効でないだけでなく返ってこりを強めることにもなりかねないので、朝などは避けてください。